株式会社マッシュホールディングス 管理本部人事部 人材開発課/折田さん、半田さん
アパレル業界をリードするマッシュスタイルラボに、「マッシュスタイルラボで働きたくなる理由」をテーマに、GIRLSWOMAN編集部が1年間にわたって追ってきた “MONTHLY MASH NEWS”。
今回はその総集編として、これまでのインタビューから見えてきた「キャリア」「仲間」「育成」に共通する価値観や、マッシュスタイルラボならではの企業文化について、人事の半田さん・折田さんに改めてお話を伺いました。
さらに、2025年9月に始動する新制度「MASH Star Club(略称MSC)」についても詳しくお聞きしました。
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編集部:さまざまな経験や立場で自身のキャリアを築いているスタッフの皆さんにお話を伺う中で、「キャリアを積める環境が、マッシュスタイルラボで働きたくなる理由のひとつである」と感じました。
たとえば、アパレル販売の経験を活かし中途入社したstyling/(スタイリング)ルミネ新宿1店の店長を務める土屋さんは、「マッシュスタイルラボに転職して、チャレンジする機会をたくさんいただきました」と語ってくれました。こうした“接客のプロフェッショナル”として成長し続けられる背景には、どのような取り組みがあるのでしょうか?
styling/(スタイリング)ルミネ新宿1店/店長の土屋さん
レディス営業本部styling/(スタイリング) 営業担当の沼田さん
半田:2025年9月から、新たな取り組みとして「MASH Star Club(略称MSC)」をスタートさせます。この制度は、雇用形態に関係なく“販売のプロフェッショナル”として活躍している店舗スタッフを、全国から選抜・表彰する制度です。
編集部:どのくらいの人数が選出される予定ですか?
半田:全販売スタッフ約4,000名の中から、毎年10名を選出する予定です。
編集部:どのようにして選出されるのでしょうか?
半田:まずは、数字や実績をもとに一定の基準で絞り込み、さらに店長や同僚、近隣店舗のスタッフから推薦を募り、360度評価を行います。
最終的には、「みんなが憧れるような存在かどうか」をポイントに、営業部長や人事が面談を行い決定します。
編集部:MCSに選ばれることで、待遇面でも変化はあるのでしょうか?
半田:選ばれたスタッフには、期末のボーナス支給を予定しています。店舗でずっと活躍し続ける方が、販売という仕事を通じてトップクラスの報酬を得られる、そんなキャリアパスをしっかり用意していきたいと考えています。
折田:後は、学校での企業説明会や各学校主催のロールプレイング大会などの場にも、MSCメンバーに “販売のプロ”として、登壇してもらう予定です。
学生のみなさんに、キラキラと輝く姿を見てもらい「販売職ってこんなにかっこいいんだ!」と、リアルに感じてもらえる機会になればと思っています。
編集部:もう1つのキャリアの形として、レディス営業本部emmi(エミ)担当課長の本多さんには、「店舗スタッフから本社職へのキャリアアップ」についてお話を伺いました。
その中で印象的だったのは、「“すきなことを世に広めたい、発信してみたい”という想いが転職をしてさらに深められた。やりたいことに向けて、しっかり経験を積めるのがマッシュスタイルラボだからできるキャリアステップだった」という言葉。
販売職での経験を土台に、本社という新たなフィールドで“自身のやりたいことに挑戦できる環境”、こうしたキャリアパスが実現できる背景には、どのような文化や制度によって支えられているのでしょうか?
レディス営業本部 emmi担当課長/本多さん
レディス営業本部 emmi担当課長/尾崎さん
半田:マッシュスタイルラボでは、販売職から本社の様々な職種への異動事例がたくさんあります。営業・プレス・商品企画・EC・MD・DB・VMD・生産管理・人事など、多くの元店舗スタッフが、それぞれの専門分野で活躍しています。
私自身、「やりたいことに挑戦できる会社」だと日々感じています。
ただ、希望を出すだけで叶うわけではありません。そこには強い想いや準備が必要です。
職種ごとに求められるスキルや経験を理解し、販売職での経験をどう活かすかを考える。そして、日々の業務の中で実績を積みながら、自らスキルの習得に取り組む姿勢が求められます。
また、上司との面談を活用したり、周囲に意欲を伝えておいたりすることで、「チャンスを逃さない状態」に自分を整えておくことも大切です。
どの職種においても、店舗での経験は確実に活かされます。特に、接客を通じて得られる“お客様視点”こそが、マッシュスタイルラボにおけるすべての販売戦略の土台になっています。
「現場で得た強みを武器に、さらに自分の可能性を広げられる」。それこそが、マッシュスタイルラボのキャリアの魅力だと思います。
編集部:LILY BROWN(リリー ブラウン)ルミネ有楽町店の店長・横尾さんは、子育てと両立しながら店長として活躍されている姿がとても印象的でした。
「マッシュスタイルラボは、ライフステージが変わった現在も、自分のすきなブランドで自分らしく働ける。サポートしてくれる上司やスタッフにも恵まれていて、本当にありがたい環境です」と語っていた言葉が心に残っています。
ママになってもキャリアを諦めない。そんな“自分らしく長く働き続けられる環境”を、マッシュスタイルラボはどうつくっているのでしょうか?
折田:これはママに限らず、マッシュで働く多くの社員に共通しているのが、「ファッションがすき・人がすき・マッシュがすき」という気持ちです。
この“すき”という想いこそが、最も純粋で強い原動力だと思っています。
“すき”だからこそ、努力を努力と感じずに続けられるし、その前向きな姿勢はまわりにも良い影響を与えます。それが学びや成長のきっかけになり、人生を前に進めるエネルギーになると信じています。
半田:マッシュスタイルラボには、そうした“すき”という気持ちを持った社員が自然と集まり、それぞれのスタイルで長く働き続けられる環境が整っています。
また、私たちはターゲットや世界観の異なる複数のブランドを展開しているため、新しいブランドや店舗への異動を通して、自分の志向やライフスタイルに合った働き方を選ぶことができます。
実際に、環境やライフステージの変化に合わせて勤務地やブランドを変えながら、自分らしくキャリアを積み重ねている社員も多くいます。
編集部:新卒入社2年目の同期3名の店舗スタッフに、入社後にどのような教育を受け、どのように挫折や成長を乗り越えてきたのかを伺いました。
SNIDELの山﨑さんは「仕事で辛い事があってもこの仲間がいるから頑張ろうって思える」と語り、Mila Owenの道見さんは「他店舗にヘルプに行った帰り、自店の店長に会いたくなって立ち寄っちゃうくらい、つながりが心地いい」と話してくれました。
また、LILY BROWNの池田さんは「スタッフ同士の仲の良さが自慢!」と笑顔で答えてくれ、職場の温かい人間関係が印象的でした。こうした“風通しの良い環境”は どうつくられているのでしょうか?
折田:どんな職場でも、成長を支えてくれる「頼れる先輩」の存在はとても大きいと感じています。マッシュでは店舗ごとに「メンター制度」を導入しています。これは、新人スタッフが気軽に相談できる先輩が身近にいることで、安心して仕事に取り組めるようにしている仕組みです。
また、メンターとなる先輩側も、後輩の些細な変化や努力に日々気づくようになり、自然と信頼関係が深まっていきます。
そうした日々のコミュニケーションの積み重ねが、上下関係の垣根を低くし、結果として“風通しの良い職場” を形づくっているのだと思います。
編集部:その“距離の近さ”を大切にする文化は、どのように育まれてきたのですか?
半田:創業当初、まだ会社の規模が今ほど大きくはなかった頃に、代表の近藤が「世界一小さな会社を目指したい」と話していたんです。それは、「どんなに規模が大きくなっても、社長と社員の距離が近い会社であり続けたい」という想いの表れでした。ちょっと極端に聞こえるかもしれませんが、その言葉に込められた“フラットで風通しの良い関係性”は、今もマッシュの中にしっかり根付いていると思います。
編集部:新卒入社2年目でFRAY I.Dルミネ有楽町店の副店長として活躍されている水野さんに、「一緒に働く仲間」についてお話を伺いました。
「お客様や店の情報を共有し助け合いながらチームで働いています」と語る姿がとても印象的で、職場全体でチームワークを大切にされている様子が強く伝わってきました。
このような“チームワークを大切にして働く環境”をつくるために、どのようにしてつくられているのでしょうか?
FRAY I.Dルミネ有楽町店 副店長/水野さん
レディス営業本部 営業3部 FRAY I.D担当課長代理/田中さん
半田:マッシュでは、個人目標よりも「店舗全体で目標に向かっていく」という意識がとても強く、一人ひとりの成果よりも、“チームで売上を達成する文化“が根付いています。
そのため、販売の成功事例や接客の工夫、商品のメリットの伝え方などをスタッフ同士で日常的に共有しています。日々の小さなコミュニケーションの積み重ねが、チーム全体の成長につながっているのだと思います。
編集部:これまでのインタビューでも、“人を大切にする会社”という印象が強くありました。こうしたチーム重視の姿勢の根底には、どんな考え方があるのでしょうか?
半田:マッシュでは、何か新しいことを始めるときも、いきなり結果を求めるのではなく、まず「チームをつくること」から始めます。互いに信頼し、支え合える関係ができてこそ、課題にも前向きに取り組めるという考えが、自然と根付いているんです。
折田:マッシュの店長たちは、良い店を作るために、まずは良いチーム・助け合うチーム作りを行うことに取り組んでいて、「チームビルディングを大事にする」という価値観を持っています。“いい店長”の定義はいろいろあると思いますが、私たちは「メンバーが働き続けたいと思うお店をつくれる人」が本当に良い店長だと考えています。
技術的な指示の上手さや売上だけで評価するのではなく、いかに人を育て、支え合える関係性をつくっていけるか。それが、結果的にお客様からも愛されるブランドや店舗づくりになっていくと思っています。そんな考え方をずっと大切に積み重ねてきた会社なんだと思います。
編集部:マッシュスタイルラボの現場では、販売スタッフが安心して働き、成長していける環境が整っています。その背景には、日々現場を支えるエリアマネージャーや店長の存在がありました。gelato pique東日本エリアマネージャーの佐々木さんとSNIDEL関東エリアマネージャーの西田さんとの対談では、「販売スタッフはみんなで育てる」という言葉が何度も出てきたのが心に残っています。
さらに、SNIDELの成長を支えるキーパーソンである横内さんからは、「面倒見のよさや思いやりの文化は代表の近藤がこれまで大切にしてきた想いでもあり、今も変わらず会社の根っこに流れているもの」と語られていました。
マッシュスタイルラボの“らしさ”ともいえる “人を育てる文化”について、人事としてはどのように支えているのでしょうか?
gelato pique東日本エリアマネージャー/佐々木さん、SNIDEL関東エリアマネージャー/西田さん
レディス営業本部営業2部部長兼営業商品部部長兼SNIDEL担当責任者/横内さん
半田:私たち人事の役割は、育成の文化が自然と根付いていくような環境を整えることにあります。たとえば、どんな方でも活躍できるような採用の仕組みをつくること。制度を整えること。そして、価値観の合う仲間と出会える場を広げていくこと。そのすべてが「人を育てる」ことにつながっていると考えています。
そして実際の現場では、エリアマネージャーや店長、先輩スタッフたちが、それぞれの立場から一人ひとりの成長を丁寧に見守り、しっかりと支えてくれています。その姿には、私自身も日々、尊敬と感謝の気持ちを抱いています。
編集後記
この1年間、「マッシュスタイルラボで働きたくなる理由」をテーマにお届けしてきたMONTHLY MASH NEWS。インタビューを重ねるなかで、多様なキャリアや価値観に触れるたびに感じたのは、マッシュスタイルラボの根底にはいつも、“人を大切にする企業文化”がしっかりと根づいているということでした。
その象徴のひとつともいえるのが、2025年9月に始動予定の「MASH Star Club(MSC)」。
店舗での接客・販売を極める“プロフェッショナル”を雇用形態に関係なく讃える新制度です。そこには、「店舗で輝き続けるスタッフが、もっと評価され、誇りを持って働き続けられる場所をつくりたい」という強い想いが込められています。
現在、マッシュスタイルラボでは採用活動を本格的に拡大中です。あなたも、自分らしいキャリアにチャレンジしてみませんか?