レディス営業本部営業2部部長兼営業商品部部長兼SNIDEL担当責任者/横内さん
SNIDEL(スナイデル)の営業責任者でありながら、スタッフ育成にも深く携わっている横内さん。自身の店舗スタッフとしての経験を礎に、一人ひとりと丁寧に向き合いながら、「人」と「ブランド」の両方を育てていく姿勢を体現されています。
今回は、スナイデルの成長を支えてきたキーパーソンである横内さんに、マッシュスタイルラボの根底に流れる「人を大切にする思いやりの文化」についてお話を伺いました。
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【SNIDEL×gelato pique】マネージャー対談「スタッフはみんなで育てる」マッシュスタイルラボの育成力とは?
―Career―
2008年 マッシュスタイルラボに中途入社(SNIDEL 大丸札幌店)
2011年 新ブランドFRAY I.Dに店長職として異動
2013年 FRAY I.Dエリアマネージャー
2014年 FRAY I.D ルミネ新宿2店に異動・東京本社へ転勤
2015年 FRAY I.Dマネージャー、課長
2020年 SNIDEL課長
2022年 営業2部副部長兼SNIDEL担当責任者
2023年 SNIDEL商品部を設立・部長(上記と兼任)
2024年 営業2部部長兼営業商品部部長兼SNIDEL担当責任者
一言で言うと、とにかく幅広い業務を担当してるんです(笑)。
スナイデルの営業責任者として、年間の販売計画をはじめ、SNSやMD戦略、イベントの企画・実行まで、さまざまな分野に携わっています。
また、スタッフ育成に関する全体方針の策定も重要な役割のひとつです。まずはマネージャーやトレーナーに育成方針を共有し、段階的に店舗スタッフへと伝えていきます。常に情報共有を心がけ、みんなで連携しながら、育成方法を一緒に考え、実行しています。
実際に店舗を回り、スタッフの声を直接聞くようにしています。特に旗艦店であるルミネ新宿2店には、丸一日滞在し、店舗に立ったりスタッフとやりとりをする こともあります。そうした現場でのリアルなコミュニケーションを通じて「今、何に困っているのか」「どの部分に改善の余地があるのか」といった課題を肌で感じ取り、現状を把握しています。
私自身が店舗スタッフ出身ということもあり、スタッフが抱えやすい悩みや不安は、少し話しただけでも自然と汲み取れることが多いんです。
そうした“現場の声”こそが、次の育成方針を考える上での一番のヒントにもなっています。
たとえばルミネ新宿2店のように来店数が多い店舗では、「いかに効率よく接客を行いながら、事務作業も並行して進めるか」という課題が挙がってきました。業務量が多い環境では、限られた時間の中で質の高い接客を維持するための工夫が必要になります。また、スタッフの人数が多い店舗では、チームとしての一体感やコミュニケーションの取り方に課題を感じることもあります。そうした店舗の声をもとに、「それぞれのスタッフが抱える悩みをどう解決していけるか」「どんなスキルを身につければ自立して成長できるか」といった観点で育成方針を見直しています。そのために、指導方法の改善や新たな研修プログラムの導入も推進しています。
店舗の課題をタイムリーに吸い上げ、それを育成方針に柔軟に反映していくよう心がけています。
接客に自信が持てないスタッフが多かったため、私自身が店舗を回り、一緒にロールプレイングを行う取り組みを始めました。その様子を動画撮影し、スタッフと一緒に良かった点や改善点を振り返ることで、スタッフが客観的に自分の姿を見られるようになり、接客について深く考えるように変わっていきました。
考える力と自信を育てていくことは、育成面で特に大切にしているポイントなので、そういった意味でも、このロールプレイング研修は手応えを感じました。
研修の基礎が整ったあとは、それを全体に広げていくフェーズに入りました。マネージャーやトレーナーが店舗を回りながらロールプレイングを実施し、その内容を店長たちが吸収することで、今度は店長自身が研修の主導役となり、各店舗内で研修会を行う仕組みが定着してきています。結果として、店舗ごとに研修が継続的に行われるようになり、そこでの学びから自走する体制が生まれたのは、大きな成果だと感じています。
やはり一番は、「人と服がすきなこと」ですね。
店舗スタッフの仕事は、お客様と直接接する“人”の仕事なので、自然とコミュニケーション能力が求められます。また、店舗はチームで働く場でもあるので、一緒に働く仲間のことを知ろうとする姿勢がないと、うまく前に進んでいけません。だからこそ、人に興味を持つことは大切です。
お客様にも、スタッフにも関心を持ち、相手の気持ちに気づける“思いやり”を持っていることがチームにとって何より大事な要素だと考えています。
自分から積極的に話しかけるのが得意でないスタッフには、私の方から意識的に声をかけるようにしています。「何でも話していいんだよ」という雰囲気をつくることで、自然とチームの輪に入りやすくなるように心がけています。
気づいたら自然と生まれていた、という感じですね(笑)。
しかし、思い起こせば入社した17年前からその文化はあったように思います。
当時はまだ展開するブランドも「SNIDEL」だけの時代で、代表の近藤も店舗に入っていたんです。その頃からすでに、店舗にはアットホームで温かい雰囲気があったように感じます。チームで働いていると、どうしても人のことがすごく気になるんです。私も長く店舗で働いていたので、「あのスタッフ、今日は少し元気がないな~」とか、そういうちょっとした変化が自然と目に入りますし、放っておけないんですよ。
歴史とともに培われた「人を思いやる温かさ」は、今でも変わらず会社に受け継がれているんだと思います。
もちろん、規模が大きくなると価値観や方向性を一つにまとめていくことは簡単ではないです。でも、「難しいからこそ頑張る」という気持ちが私の中にはあります。
一緒に働くと決めたからにはみんなで成果を出したいし、せっかくマッシュに入ってくれたなら、みんなに成長して欲しいという想いが強くあります。その分、大変なこともありますが、ベクトルを合わせて進むことは常に意識してやってきました。
ちゃんとスタッフ一人ひとりと向き合い、人を大切にしながら、やりがいを持って働いてもらえるよう、心を配ってきました。
マッシュスタイルラボには、ちょっとした変化にも気づけて、その人に合った言葉を自然にかけられる面倒見のいいスタッフが多いんです。そんな先輩たちの姿に引き寄せられて、後輩たちも自然と同じように行動するようになりました。
そうした「面倒見のよさ」や「思いやり」の文化が、代表の近藤がこれまで大切にしてきた想いでもあり、今も変わらず会社の根っこに流れているものだと思います。
販売の仕事は、単に物を売ることではなく「心を動かす」仕事です。だからこそ、大きなやりがいを感じられ自分の成長の幅もとても広いです。
また、お客様の声をもっとも近くで感じられる立場だからこそ、自分の努力次第で多方面にチャレンジできる可能性があります。
マッシュスタイルラボには、未経験からスタートして成長し、今では第一線で活躍しているスタッフがたくさんいます。ぜひ、一緒に挑戦し、成長していきましょう!
編集後記
横内さんの「人を大切にする」という姿勢が、マッシュスタイルラボの企業文化としてしっかり根付いていることが、インタビューを通じて強く伝わってきました。ご自身の店舗スタッフ時代の経験を活かしながら、現場の声に耳を傾け、スタッフ一人ひとりに寄り添った育成を実践されている姿からは、マッシュの“人の温かさ”がにじみ出ていました。
また、会社の規模が大きくなっても、「みんなで成果を出したい」という強い想いがベクトルを合わせる原動力となり、スタッフ同士の思いやりや気配りが自然と広がっていく。
そんな温かく、前向きな空気が、マッシュスタイルラボの強さの源なのだと感じました。