アパレル業界は流行の移り変わりが激しく、常に忙しそうな印象があると思います。「残業や休日出勤をしなくてはいけないのでは?」と、アパレル業界に対してネガティブなイメージをもつ人も多いでしょう。
そこで今回は、アパレル業界の労働時間や残業の有無、休日事情などの、働き方について解説します。
アパレルの本社勤務は、プレス、デザイナー、MD、営業などの職種が活躍しており、労働時間は9時〜18時までが一般的です。出張が多い職種の場合は、直行直帰をすることもあり、フレックスタイム制を導入している企業であれば、出勤時間は個々で違いがあるでしょう。
アパレル販売員の場合は、勤務する百貨店や商業施設の営業時間に準ずる労働時間になります。一般的には9時〜22時の間で早番と遅番に分かれて、シフト制で勤務します。日によって出勤・退勤時間は異なることが多いでしょう。
アパレルの繁忙期は、夏のセールが始まる7月と、冬のセールと初売り・福袋の販売がある12〜1月が非常に忙しくなります。そのため、この時期は残業が発生したり、準備や対応に追われることが多いでしょう。
この時期以外にも残業が発生することがありますが、最近は残業をしないための取り組みを行なっている企業も増えています。
アパレル販売員の勤務形態はシフト制が基本です。早番と遅番に分かれて勤務することになるため、早番の時は9時〜18時、遅番の時は11時〜20時と、交代して勤務します。
自由シフト制の場合は、早番の日もあれば遅番の日もあり、日によって出勤・退勤時間が異なります。毎月、シフトの希望を提出することができるので、旅行や結婚式などのプライベートの予定がある場合は、事前に休みを申請することが可能です。
不規則な生活になる点はデメリットですが、変化を好む人にとっては、自由シフト制が向いているでしょう。
固定シフト制の場合は、あらかじめ「◯曜日の◯時〜◯時まで」と働く曜日と時間帯が決められているため、プライベートの予定を重視したい人に適しています。
生活リズムが整うので、早番であれば仕事終わりに習い事をしたり、趣味の時間にあてることもできるでしょう。勤務時間が固定されていると急な休みを申請することが難しくなりますが、日々の予定を立てやすい点はメリットといえます。
アパレルの本社勤務は、土日休みの週休2日制が一般的です。祝日や大型連休、年末年始も休みになることが多く、基本的に暦通りの休みになります。
一方で、アパレル販売員は、土日は客数が多く混雑するため、出勤しなくてはいけません。そのため、休みは平日で2日間取得することが多いでしょう。土日勤務が多いと、プライベートの予定が立てにくい部分にデメリットを感じますが、シフトによっては平日に2連休取得することもできるため、混雑を回避して旅行やお出かけができるメリットもあります。
アパレル業界の労働時間は、本社職か販売職かによって働き方に違いがあります。安定した働き方ができるのは本社職ですが、販売職は変化や刺激を受けて働けたり平日休みが取得できることがメリットです。
自分の理想とする働き方や、ライフスタイルに適しているのはどちらなのかを考えて、仕事を探してみましょう。