アパレルのバイヤーと聞くと、商品の買い付けを行う「かっこいい仕事」というイメージがありますよね。そんなアパレルのバイヤーは、誰もが目指すことができる仕事なのでしょうか?
今回は、アパレルのバイヤーの仕事内容や、バイヤーの目指し方について解説したいと思います。
バイヤーとは、商品の仕入れや買い付けを行う仕事です。国内外のブランドやメーカーから、店舗で販売するための商品を買い付けなくてはいけないため、バイヤーには先を読む力とセンスが問われます。また、フットワークの軽さや行動力、体力も求められる仕事です。
個人の好みではなく、自社ブランドのコンセプトに合う商品や売れる商品を選ぶ必要があるため、常に利益を考えて買い付けを行います。
バイヤーは、企業によっては商品企画や販売戦略を立てるMD(マーチャンダイザー)と共に仕事を進めたり、兼任する場合もあります。
バイヤーには情報収集能力が必須です。市場調査を行って、世の中の動向や流行を把握しておかなければいけません。
最近はSNSが流行の発信源となることも多いため、InstagramやTwitterなどをこまめにチェックして、視野を広げて様々な部分にアンテナを張っておく必要があります。また、海外のトレンドや、ファッション以外の情報にも目を向けることも大切です。
それらの情報収集を行ったら分析を行い、理論的な考えをベースとして、今後の買い付けの参考にしたり、販売戦略を立てることが一連の流れになります。
バイヤーは社内外問わず、たくさんの人と関わる仕事です。人脈を増やしたり新たな仕事を掴むチャンスにもなるため、積極的にコミュニケーションを取る必要があります。また、取引先とやりとりや交渉をする上でも、コミュニケーション能力は欠かせません。
バイヤーは初対面の人とも話す機会が多いため、社交的で人見知りしない人に向いているでしょう。
バイヤーにはファッションセンスが求められます。トレンドアイテムや需要がある商品を目利きして選ばなくてはいけないので、センスの高さが必要です。
そのためには、自社ブランドについての正しい知識と理解を深めることが大切になります。
海外に買い付けに行く場合、語学力があると活躍の場が広がります。現地の人とコミュニケーションを取ったり、海外の会社や工場と取引をする際に英語や中国語が話せると有利になるでしょう。
いきなりバイヤーとして働けることは、ほとんどありません。まずは、アパレル店員として働いて、商品知識を身につけたりお客様のニーズを的確に把握することが求められます。
また、アパレル店員はコミュニケーション能力を磨くことができるため、バイヤーに必要なスキルを身につけることもできます。
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バイヤーになるためには、「アパレル店員として経験を積んで目指す方法」と、「アシスタントから始める方法」があります。バイヤーは未経験や新卒で採用されることはほぼありません。経験やスキルが必要になる仕事なので、アパレル業界で経験を積んだ人材を雇う傾向にあります。
そもそも、バイヤーの求人はあまり多くなく、採用人数も少数であるため、バイヤーになるのは狭き門といえるでしょう。その中でバイヤーになるには、これまでの実績やバイヤーで活かせるスキルをアピールすることが肝心です。
まずは、アパレル店員として販売業務に携わり経験を積み、商品知識やお客様のニーズを知ることから始めましょう。もし、運良くバイヤーのアシスタントを募集をしていたら、迷わずすぐに応募して、チャンスを逃さないよう、日頃から求人情報をチェックしておくことが大切です。
バイヤーが買い付けた商品がヒットすれば、売上に反映されます。自分がセレクトしたものが多くの人に興味を持ってもらい購入されるというのは、非常にやりがいを感じる瞬間といえるでしょう。
今、人気のアイテムやSNSでバズっている商品など、トレンドを生み出すことができるのもバイヤーの仕事の魅力です。
買い付けた商品が多くの人に支持されて流行すれば、自分の目利きに自信が持てたり、バイヤーとしての達成感も感じることができるでしょう。
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アパレルの人気職の一つでもあるバイヤーは、誰もが簡単になれる仕事ではありませんが、目標を明確にして着実にステップアップしていけば、目指すことが可能です。
そのためには、まずアパレル業界のことを知るためにアパレル店員として経験を積むことから始めましょう。もしくは、バイヤーとして活躍している人のアシスタントとして勤務し、スキルを磨いて経験を積んで、一人前のバイヤーを目指すのも一つの方法です。
数字や結果で判断されるシビアな一面もあるバイヤーですが、達成感ややりがいを感じられる仕事であることは間違いないでしょう。
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