女性用下着の販売を行うランジェリーショップ。ランジェリーショップで働くためには、どのような知識や経験が求められるでしょうか?
今回は、ランジェリーショップの販売員の仕事内容や適性などを詳しく解説したいと思います。人気のランジェリーショップもピックアップしてご紹介します。
INDEX
ランジェリーショップは、下着やルームウェアなどの販売を行っている店のことを指します。体の大切な部分を守ったり、ボディラインを美しく見せる役割がある下着は、機能性以外にもデザイン性も求められ、女性にとってなくてはならない存在です。
ランジェリーショップは女性のお客様への接客を行うため、業務の特性上、働く店員も女性限定の店がほとんどです。ランジェリーショップで働くためには、商品の知識以外にも採寸やお手入れの方法など、下着に関する専門的な知識が必要になるでしょう。
ランジェリーショップの主な業務は、お客様への接客です。お客様の要望をヒアリングして、適切なアドバイスや提案を行う必要があります。
ランジェリーショップでは、下着の販売を行うため、細やかな配慮や一人一人のお客様に寄り添った接客が求められるでしょう。
ランジェリーショップならではの仕事が、採寸やフィッティングです。お客様の体のサイズを測ったり、正しい着用方法をサポートしたりする業務です。
試着室に入って、直接お客様の体に触れて採寸を行ったり、下着の付け方をレクチャーしたりするため、緊張感を解く声かけが重要になります。お客様の中には、体を触れられたり見られたりすることに抵抗を感じる人もいるため、丁寧な接客や対応が求められるでしょう。
商品を魅力的に見せるためのディスプレイをしたり、下着のサイズやカテゴリ別に陳列をしたりと、店内の売り場作りも重要な業務です。
ランジェリーショップは入りにくい雰囲気がありますが、お客様が入店しやすい売り場やレイアウトを考える必要があります。下着は種類やサイズも豊富なので、見やすい陳列と清潔感のある売り場を意識することも大切です。
出勤したら店内を掃除したりレジを起動させたりと、開店に向けての準備を行います。
開店したら「いらっしゃいませ」と元気よくお客様を迎えます。午前は、接客業務や納品した商品の検品・品出しなどの業務を行います。
お昼休憩をとります。バックヤードや休憩室を使用して、お昼ごはんを食べます。店に戻る前には、お手洗いと身だしなみのチェックをすることも忘れずに。
午後の勤務がスタートします。夕方になると客数も増えるため、接客優先で業務を行います。
閉店時間が迫ってきたら、レジ締めや日報などの閉店作業を行います。接客の合間を利用して、効率よく進めることがポイントです。
店の戸締りをして、退勤します。
アパレル販売員とランジェリーショップの販売員の違いは、取り扱う商品や接客内容に違いがあります。どちらも商品の販売を行うための接客や商品管理などの業務は共通していますが、アパレル販売員は「衣料品」、ランジェリーショップの販売員は「下着」という明確な違いがあります。
また、ランジェリーショップの販売員は下着のフィッティングの業務を行うことも、アパレル販売員との違いです。試着室に入ってお客様の体に触れて接客することもあるため、ランジェリーショップの販売員の方が、より細やかな配慮や丁寧さが求められます。
ランジェリーショップの販売員に資格は必要ありません。資格や経験がなくても働けるため、下着の販売に興味がある人なら誰でも始めることができるでしょう。
学歴は、高卒以上であれば働くことが可能です。大手の下着メーカーや本社勤務となれば大卒が条件となる場合もありますが、販売員に学歴が問われることはほとんどありません。
ただし、大卒の人の方が基本給が高い傾向にあるため、学歴によって給与の差があることは想定しておきましょう。
ランジェリーショップの販売員に年齢は関係ありませんが、働く店のコンセプトやターゲット層によっては、制限がある場合も。20代向けのブランドであれば、20〜30代までが条件となる場合があるため、事前にブランドのターゲット層や働く店員の年齢層を下調べしておくと安心です。
ただし、百貨店やショッピングセンターのランジェリー売り場やミセス層をターゲットにしたブランドなど、年齢を重ねても活躍できる場もあります。店長やスーパーバイザーなどのポジションも狙えるので、年齢を重ねた人は経験や実績をアピールすることがポイントです。
ランジェリーショップの販売員の主な業務は接客です。人と話すことが好きな人や社交的な人は接客業の素質があるため、ランジェリーショップで働くのに向いています。
ランジェリーショップで販売するのは下着やインナーウェアなど、デリケートな商品を取り扱っています。そのため、お客様に対しては様々な配慮が求められるため、気遣いができる人に向いているでしょう。
下着は体の大切な部分を守るための役割以外にも、華やかな下着を身に付けることで気分が上がったり、ボディメイクするために必要だったりと、様々な目的があります。
そのため、女性が美しくいるために、下着は必要不可欠な存在です。美容に興味がある人は、ランジェリーショップの販売員として活躍できるでしょう。
ランジェリーショップで働くと、下着の知識を身に付けることができます。下着の選び方や正しいサイズの測り方など、女性なら知っておきたい知識が身に付くため、自分の下着選びにも役立つでしょう。
下着選びに悩むお客様にアドバイスをしたり、ニーズに合った商品の提案をしたりと、ランジェリーショップの販売員は人の役に立てる仕事です。下着選びは、人に相談しにくかったりセンシティブな悩みを抱える人も多かったりするため、そのようなお客様の役に立てた時にやりがいや喜びを感じることができるでしょう。
ランジェリーショップの販売員は、下着の種類やメーカー、商品の特徴やフィッティングの知識が必要です。そのため、最初は覚えることの多さに苦労する人が多いでしょう。
ランジェリーショップの販売員は、勤務中は立ちっぱなしの状態です。フルタイムの勤務だと8時間ほど立ちっぱなしで働くことになるため、足がむくんだり腰が痛くなったりと、肉体的な負担が多いでしょう。
疲れを感じても笑顔で接客をしなくてはいけない部分に、大変さを感じるかもしれません。
販売員からキャリアアップをするなら、店長を目指すことができます。店長になると、店舗運営や責任ある業務を担当するようになるため、プレッシャーを感じるものの、やりがいや達成感を得られます。
スーパーバイザーは、エリア内の複数の店舗を担当し、売上管理や店舗運営に関する指示を行うポジションです。エリアマネージャーと呼ぶこともあります。
また、本社と現場の橋渡し役でもあるため、店舗で働く販売員や店長と密にコミュニケーションをとった上で、本社に報告をする必要があります。本社からの指示を的確に現場に指示をするのも、スーパーバイザーの仕事です。
一般的な、アパレル販売員の給与事情は以下の通りです。
アルバイト・パート(時給):1,233円
派遣社員(時給):1,474円
正社員(月給):227,063円
契約社員(月給):235,000円
ランジェリーショップの販売員も、アパレル販売員とほぼ同等の給与だと思ってよいでしょう。ただ大卒と高卒では基本給が異なったり、フルタイム勤務とパート勤務では時給に違いがあったりと、学歴や働き方によって多少の違いが生じます。
店長やスーパーバイザーになると給与が上がるため、キャリアアップや経験を積むことで安定した収入を得ることも可能です。
アパレル業界大手のワールドグループである、ケーズウェイが展開する「Risa Magli」は、トレンドを取り入れた、可愛らしくて女性らしいデザインが特徴です。全国に35店舗を構えており、20〜30代に支持されています。
大手下着メーカーとして知名度の高いワコールでは、様々なランジェリーブランドを展開しています。ワコールの直営店と子会社直営店舗は、国内外に270店舗以上構え、幅広い層に支持されているランジェリーショップです。
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「Life is Beautiful」をコンセプトに、ランジェリー以外にもルームウェアやアパレル、コスメなど、幅広い商品を展開しているピーチ・ジョン。全国に約40店舗を構え、20代の女性を中心に、人気のランジェリーブランドとして認知されています。
トリンプは全国に1,200店舗以上を展開する、日本国内のランジェリーブランドを牽引する企業です。「天使のブラ」「恋するブラ」など、キャッチーなネーミングの商品を展開しており、幅広い年代の女性に支持されています。
ファッションの一部としておしゃれを愉しむための、セクシーでスタイリッシュな下着を展開しているRAVIJOURは、全国に直営店を8店舗構えています。20〜30代の女性をターゲットにし、下着以外にもルームウェアやフェムケアなど、様々な商品を販売しています。
ランジェリーショップの販売員は、アパレルとはまた違った接客や知識が求められます。下着の販売や美容に興味がある人は、ランジェリー販売員を目指してみてはいかがでしょうか?