接客業はお客様をおもてなしするお仕事。そのため丁寧な対応や笑顔が求められますが、もう一つ大切なことが「正しい言葉遣い」です。まずは、接客で良く使われる敬語7つを知っておきましょう。
お客様が来店されたタイミングで、おもてなしの気持ちを込めていう言葉。大きな声でお客様の方を見て笑顔で言うことがポイント。
商品を購入された時や店を出ていく時など、常にお客様には感謝の気持ちを込めて「ありがとうございます」と伝えるようにしましょう。接客の基本のフレーズと言えます。
接客では「わかりました」と言うのではなく、「かしこまりました」と言うのが正しい使い方。さらに丁寧な表現は「承知致しました」「承りました」なども使われます。
この言葉は「感謝」と「恐縮」という意味を持ちます。お客様に何か聞きたい時、手間をとらせてしまう時などに、クッション言葉として付け加えると丁寧な表現になります。
「すみません」よりも「申し訳ございません」の方が誠意が伝わりやすいでしょう。商品の在庫がない時やお待たせしてしまった時、店側のミスで迷惑をかけてしまった時など、お客様に謝罪する際には欠かせないフレーズです。
レジ待ちや試着待ち、在庫確認などでお客様の元を離れる時に使う言葉。この言葉を言うか言わないかで、お客様の印象は大きく変わります。
お待ち頂いたお客様には、「お待たせいたしました」と声をかけるようにしましょう。お待たせした時間が長くなってしまった場合は、「大変お待たせいたしました」と付け加えると良いでしょう。
「いらっしゃいませ。どうぞお手にとってごらんください。」
「いらっしゃいませ。◯◯をお探しですか?」
お客様が来店されたら「いらっしゃいませ」と笑顔でお迎えし、ファーストアプローチとなる簡単な声かけをしましょう。
「ご試着なさいますか?」
「ただいまこちらの試着室は他のお客様が利用されているので、恐れ入りますが隣の試着室をご利用いただけますか?」
鏡の前で服を合わせて見ていたり、パンツやスカートを見ているお客様には試着できることをご案内しましょう。もし試着室が使われていたり、お待ち頂く状況であれば「恐れ入りますが」というフレーズを付け加えると◎
「ありがとうございます。こちらのレジで承ります。」
「恐れ入りますが(差し支えなければ)、お名前をご記入いただけますか?」
「こちらの商品でお間違いございませんか?」
レジでお会計をする際のご案内や、購入される商品の確認をする時に使います。顧客情報を聞く際やクレジットーカードのサインを求めるシーンにおいても、丁寧な対応を心掛けましょう。
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」
「本日はあいにくの雨の中、お越しいただきありがとうございました。」
お客様に対して「ありがとうございました」はごく自然に使われる言葉ですが、より丁寧さをプラスすると次回の来店にもつながりやすくなります。特に雨などの天候不良の日には”わざわざ来ていただいて”という内容も加えると良いですね。
「この度はご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。」
「ご足労おかけして申し訳ございません。」
商品不良による返品・交換やクレームを受けた際には、お詫びの言葉と真摯な対応を心掛けなくてはいけません。直接お店に足を運んでいただいたのであれば「ご足労おかけして」というフレーズを加えて、申し訳ない気持ちを伝えましょう。
よく聞いたり使っている言葉が、実は敬語としてふさわしくない表現であることも。間違った使い方をしないようにチェックしておきましょう。
レジでお会計をする時によく使われていますが、”◯◯から”という表現は間違った使い方。「一万円お預かりします」が正しい使い方です。
確認する時によく使う「よろしかったでしょうか?」というフレーズ。こちらは過去形の表現でふさわしくありません。「よろしいでしょうか?」とシンプルに尋ねましょう。
「こちらは新作になります」「お手洗いはこちらになります」とつい使ってしまう「なります」という言葉も間違い。お客様に説明をしたりご紹介するシーンは接客業ではよくある光景です。この場合は「ございます」が正しい使い方。間違った使い方をして恥ずかしい思いをする前に正しい言葉遣いを覚えておきましょう。
レシートは店が発行したものでお客様から預かったわけではありません。そのため”返す”という表現はNG。「レシートでございます」と言ってお渡ししましょう。
先ほどの「なります」という使い方に加えて、「形」という表現も良くありません。「こちらでお待ちください」や「お待ちいただいてもよろしいでしょうか」に言い換えましょう。
名前を記入してもらうシーンで使ってしまいやすい言葉ですが、名前はちょうだいするものではありません。「ご記入をお願いします」「お伺いします」などが良いでしょう。
アパレルは接客業のため、正しい敬語を使うことが求められます。間違った敬語を使っていると、お客様に不快に思われたり常識がないと判断されてしまうことに。
癖となってつい使ってしまいやすい言葉も多いので、今一度自分の言葉遣いや敬語を見直してみると良いかもしれませんね。
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