アパレル面接では、最後に面接官に質問をできるタイミングがあります。それを、逆質問といいますが、「どんなことを聞けばいいのかわからない」と、面接を受ける人にとっては悩ましい問題ですよね。
そこで今回は、アパレル面接で好感を持たれる逆質問の例をご紹介します。
アパレル面接では、面接官から「最後に何か質問はありますか?」と聞かれることがありますが、逆質問にはどんな目的があるのでしょうか?
逆質問は、応募者の働く熱意をチェックする意味があります。面接官は、「アパレル業界で働きたい」「この会社で頑張りたい」という意欲的な気持や強い意志があるのかを、逆質問を通して判断しています。
逆質問では、入社意欲をアピールする以外にも、不安や疑問を聞くことも可能です。ネガティブな印象を与える逆質問は避けた方がよいですが、キャリアについてや職場環境についてなど、入社までに聞いておきたいことは、逆質問のタイミングで聞きましょう。
アパレル面接では、応募者に「安心して入社してもらいたい」という思いから、逆質問の時間をとっています。入社後のミスマッチを防ぐために、逆質問で不安や疑問を解消する目的があるようです。
アパレル面接を受ける前には、応募先の企業理念や経営方針、事業内容や展開するブランドなどについて調べる必要があります。
事前のリサーチを踏まえた上で、より詳しく聞きたいことや、調べてもわからなかったことを逆質問で聞くことで、面接官は「うちの会社に興味を持ってくれている」と認識することができます。
応募者の理解度やどれくらい関心を持ってくれているのかを知るために、逆質問を行う企業が多いようです。
逆質問は、2〜3つくらいは考えておくと安心です。面接時間の関係ですべてを聞くことはできない場合もありますが、1つしか考えていないと、「他に質問はありますか?」と聞かれた際にあせってしまう可能性もあるので、事前に聞きたいことを2〜3つほど用意しておけば落ち着いて質問することができます。
また、自分が用意した逆質問の内容が、面接中のやりとりの中ですでに話題に上がったことや、面接官が説明してくれた場合、同じことを重複して聞くことになってしまいます。その場合も、いくつか逆質問を用意しておくと臨機応変に対応できるため、事前にどんなことを聞きたいかを考えておきましょう。
・「入社までに準備しておくことはありますか?」
・「アパレル販売員になるためにやっておくべきことはありますか?」
・「御社のキャリアアップ例を教えてください。」
熱意や意欲をアピールする逆質問は、ポジティブな印象を与えるため、面接官に好感を持たれます。採用したら「一生懸命働いてくれそう」「活躍してくれそう」と思ってもらえる逆質問がよいでしょう。
「キャリアアップ例を教えてください。」給料や待遇について聞くのは、マイナスな印象になってしまいますが、キャリアアップについて聞くのはOK。
アパレル販売員から店長になった人のキャリアアップ例や、社内公募制度を利用して本社職にキャリアチェンジした人など、現在活躍している先輩たちの実績を聞いてみましょう。
・「アパレル業界未経験ですが、研修期間や研修内容を教えてください。」
・「社内公募制度について教えていただけますか?」
・「アパレル販売員の1日のスケジュールを教えていただけますか?」
・「アパレル販売員として成果を上げたいと思っています。個人や店舗での、売上目標はありますか?」
面接前に行う企業研究や、求人情報を見ただけではわからない不安や疑問は、逆質問で聞いてみましょう。ただ、聞く内容や聞き方によってはマイナスな印象を与えてしまうため、意欲を感じられる前向きな逆質問が適しています。
また、アパレル販売員にはノルマが課せられる場合もあります。ストレートに「ノルマはありますか?」と聞くのではなく、「目標」という言葉に置き換えて聞くのがよいでしょう。
・「働く上で必要な資格やスキルはありますか?」
アパレル業界で働くために必須の資格はありませんが、活かせる資格や働く上で必要なスキルがあるかを聞くと、向上心がある人材だと判断されるため好感を持たれます。
・「入社後にはどのような研修を受けることができますか?」
アパレル業界では、様々な研修を行なっています。まず、入社すると新人研修があり、自社の事業・ブランドのことを知る研修や、OJTを実施してアパレル業界で働く基本を学びます。
入社後も、スキルアップを目指したキャリア研修や、店長・マネージャー向けのマネジメント研修などを行なっています。
面接では研修の種類や内容などを聞いて、積極性をアピールすることが大切です。
・「御社のブランドは幅広い層に支持されていると思いますが、客層はどの年代がもっとも多いですか?また、それぞれの年代に、どのようなアプローチをされていますか?」
・「御社のブランドコンセプトは売り場にも反映されていると思います。売り場作りのポイントや、意識していることがあれば教えてください。」
応募先ブランドのファンであることや、興味や関心の高さをアピールする逆質問は、好印象を与えることができます。応募先に関する知識や情報を把握していることを伝えた上で、さらに一歩踏み込んだ質問をすると、印象に残る逆質問になるでしょう。
・「福利厚生について詳しく教えてください。」
・「店長になると給料はどれくらい上がりますか?」
・「ボーナスの金額を教えていただけますか?」
・「残業はありますか?」
・「土日は休むことができますか?」
給料や福利厚生は気になる内容ではありますが、逆質問で聞くのは避けましょう。お金や働くメリットだけを目的にしている印象を与えてしまいます。
また、残業や休日について聞くと、「やる気がないのでは?」と、面接官にネガティブな捉え方をされる可能性があるので注意しましょう。
逆質問を用意したものの、「すでに面接官が説明してくれた」「やりとりの中で話題に出てしまった」という時、聞くことがなくなってしまう場合もあります。
その場合は、「先ほどお話ししていただいた◯◯の件ですが、もう少し詳しく教えていただけますか?」と深掘りする逆質問に変えて聞いてみるとよいでしょう。
もし、どうしても逆質問が思い浮かばない場合は、「特にありません」ではなく、「丁寧にご説明していただいたため、不明な点はありません。ありがとうございました」と、伝えると好印象を与えることができます。
・「志望動機を教えてください。」
・「自分の強みは何ですか?」
一般的に面接で聞かれる、「志望動機」「自分の強み」などは、アパレル面接でも必ず聞かれます。応募先のブランドで働きたいと思った理由や、アパレル販売員になったら活かせるスキルや経験をアピールしましょう。
・「普段どんな雑誌やメディアをチェックしていますか?」
アパレル面接ならではの質問は、「よく読む雑誌」「好きなブランド」「どんなメディアをチェックしているか」など、ファッションに関連することやトレンドを知るためのツールを聞かれることもあります。
できるだけ、応募先のブランドが掲載されている雑誌や、ジャンルが似たブランドをあげるようにしましょう。
・「アルバイト経験(接客経験)はありますか?」
・「前職の退職理由を教えてください。」
アパレル業界の経験や、接客経験の有無を聞かれることもあります。経験者の方が即戦力となるため採用に有利になりますが、未経験だとしても活かせる能力や働く熱意をアピールすることが大切です。
転職の面接の場合は、前職の退職理由を聞かれることも多いですが、「給料が低かったから」「人間関係がストレスだった」などのネガティブな理由はNG。
前向きな転職であることがわかる、退職理由を答えるようにしましょう。
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【回答例あり】アパレル面接でよく聞かれる質問まとめ
入室する時は、ドアを3回ノックして「失礼いたします」と言ってから入り、面接官の方を向いてお辞儀をします。入室したら椅子がある場所まで移動し、椅子の横に立って面接官の「お掛けください」という言葉を受けてから、着席します。
面接は、個人もしくはグループで行われます。面接官は一人の場合もあれば、複数の場合もあります。
二次面接や最終面接になると、役員や社長が担当する場合もあるため、面接が進むにつれて、面接官や聞かれる内容も変わることを想定しておきましょう。
面接の所要時間は、30分程度が目安です。
面接が終了したら席を立ち、「本日はありがとうございました」と言ってお辞儀をします。ドアの前に移動したら、面接官の方を向いて「失礼いたします」と言ってから退室するようにしましょう。
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【アパレル面接対策】流れ・マナー・準備・質問回答・身だしなみなど
アパレル面接では、清潔感のある服装を心がけましょう。服のシワや汚れがないかをチェックし、アパレル販売員として好感を持たれる身だしなみを意識することが大切です。
アパレル面接では、できるだけ応募先ブランドの服を着た方が、好感を持たれるでしょう。面接官は、「自社ブランドの服をどのようにスタイリングしているのか」を知ることができ、応募者のファッションセンスや、実際にアパレル販売員として働く姿をイメージしやすくなり採用に有利になるでしょう。
アパレル販売員は、トレンドに敏感でなくてはいけません。そのため、面接時の服装もトレンドを取り入れた方が、感度の高さをアピールすることができます。
また、ブランドイメージに合う服装を意識することも重要です。ブランドの雰囲気や世界観をよく調べて、服装に取り入れるようにしましょう。
アパレル面接は私服で行うため、スーツを着ていくのはNG。また、他社ブランドとわかるようなロゴが目立つ服や、ハイブランドのような高級ラインの服も避けた方が無難です。
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アパレル面接の服装は私服が基本。面接官が見ているポイントは?
アパレル面接では服装だけでなく、メイク、髪型・髪色も、「ブランドイメージに合っているか?」という点を意識しましょう。
アパレル面接はナチュラルメイクで臨むのが基本ですが、ブランドによっては濃いメイクやマットな質感を重視するメイクなど、独自のコンセプトや規定がある場合もあります。
そのようなブランドの面接を受ける際は、イメージに合ったメイクにしておくと、ブランドの理解度をアピールすることができるでしょう。
もし、どのようなメイクにすればいいかわからない場合は、応募先ブランドのアパレル販売員をチェックするのがおすすめです。面接前にショップに行って、どのような雰囲気や見た目であるかをリサーチしにいきましょう。
髪型や髪色の規定はほとんどないアパレル業界ですが、面接では暗め〜明るめの茶色くらいがベスト。金髪や派手な髪色は、ブランドによってはNGの場合もあるため注意しましょう。
髪型は、顔や表情がはっきりとわかるのであれば、どのようなスタイルでも問題ありません。ロングヘアの人はヘアアレンジをすると、センスをアピールすることができるので、面接の前にどのような髪型にするかを考えておくとよいでしょう。
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採用に近づく!アパレル面接時のメイク・髪型・髪色のポイント
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アパレル面接の逆質問では、最後に「アパレル販売員として働きたい」という熱意をアピールでき、また不安や疑問を解消できるタイミングです。逆質問でネガティブなことを聞いてしまうと、面接の最後に印象が悪くなってしまうので気をつけましょう。
面接の前にいくつか逆質問を考えておき、余裕を持って面接を受けられるようにしたいですね。