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アパレル店員（販売員）が会社を辞める時には、退職届を提出する必要があります。ただ、退職届はどのように書けばいいのか、わからない人も多いと思います。また、退職届と退職願の違いはあるのでしょうか？
今回は、アパレル店員（販売員）の退職届・退職願の書き方マニュアルと、出し方のポイントをご紹介します。
退職届とは、会社を退職する時に提出する書類です。退職届は、退職する意思と退職日を記入して上司や人事部に提出します。
退職時に提出する書類には、「退職願」「退職届」「辞表」があり、それぞれの意味が異なるため、その違いを把握しておきましょう。
「退職願（たいしょくねがい）」…退職を会社に願い出るための書類。必ずしも必要な書類ではないため、口頭で伝えてもOK。
「退職届（たいしょくとどけ）」…退職することが確定したら、会社に提出する書類です。退職届は会社によって規定や提出方法が異なるため、上司に確認した上で準備します。退職届は受理されると撤回ができないと考えておきましょう。
「辞表」… 会社の役員で雇用関係のない人が役職を辞する時に提出する書類です。また、公務員が辞める時も辞表を提出します。
上司に退職の意思を伝えます。希望する退職日の2〜3ヶ月前に申し出るようにしましょう。
退職の意思と退職希望日を記入して提出します。
上司（店長）に退職の意思を伝えて、退職の承認を得ます。上司（店長）と相談の上、退職日を決めます。
退職届を提出します。退職理由と退職日を書いて、上司（店長）や人事部に渡しましょう。
職場の同僚や上司、お世話になった人へ退職の挨拶をします。顧客や社外で交流があった人にも忘れずに挨拶をして、これまでの感謝の気持ちを伝えましょう。
労働契約解除
退職願・退職届は、直属の上司に提出します。アパレル店員（販売員）の場合は、店長に出します。
退職願・退職届を出す時は、事前に上司にアポをとって2人だけで話せる時間を作ってもらいましょう。できるだけ静かで他の人がいない場所で話すのが理想です。
退職願・退職届は、手書きでもパソコンでもどちらでも構いません。退職の意思と必要事項が記入されていれば、自分の書きやすい方でOKです。
手書きで書く場合は、「白の便箋（B5またはA4）」「白の無地の封筒」「黒のボールペン」を用意します。基本的に退職願・退職届は白い便箋と封筒に書くのがマナーなので、装飾や色・柄などがないものを準備してください。
また、消えるボールペンやシャープペンはNG。大切な書類は、消えないボールペンや万年筆で書くのがルールです。
「退職届」と書きます。
二行目の下の方に「私儀」と書きます。
退職理由を書きます。
「この度、一身上の都合により、勝手ながら20◯◯年○月○日をもって退職いたします。」と書くのが一般的です。
ちなみに退職願の場合は、「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。」と文末の書き方が異なるので注意しましょう。
退職届は会社と相談して決めた日付、退職願は希望する退職日を書きます。
退職届を提出する日付を書きます。
所属している部署名と名前を書きます。アパレル店員（販売員）の場合は、店舗名を記入しましょう。
会社名と、社長の名前を「◯◯殿」と書きます。自分の名前よりも高い位置から書き始めるようにしましょう。
退職届は、基本的には縦書きで書きます。手書きで書く場合は、丁寧な字で書くことを意識しましょう。パソコンで書く場合は、テンプレートをダウンロードすると便利です。
■封筒のサイズ
退職届の用紙サイズがB5（182×257 mm）の場合
長形4号（90×205 mm）
退職届の用紙サイズがA4（210×297 mm）の場合
長形3号（120×235 mm）
封筒の表面には「退職願」または「退職届」と書いて、裏面には所属部署と名前を書きます。封をした部分に「〆」と書くことも忘れずに。
便箋は、三つ折りにして入れます。上部が上に重なる状態で折り込みましょう。
退職する時は、「退職意思」と「退職理由」を伝えます。また、転職先が決まっている場合は、「希望する退職時期」も伝えておくと、退職までのスケジュール調整ができるため、伝える内容をはっきりと決めてから話すようにしましょう。
アパレル店員（販売員）にとって、繁忙期やセールの時期は非常に忙しくなるため、できればその時期を避けたタイミングで退職しましょう。忙しい時期に人員不足になると、店に迷惑がかかってしまうため、円満に退職するためにも辞めるタイミングは重要です。
【関連リンク】
アパレル店員（販売員）を辞めたい。円満退職のノウハウ。伝え方・タイミングは？
退職願を受け取ってもらえなかった場合、タイミングを見て、もう一度上司（店長）に相談してみましょう。退職願を出す時は、仕事が忙しい時間帯を避け、事前にアポをとってゆっくり話せる時間を設けることがポイントです。
直属の上司（店長）が受け取ってくれない場合、さらに上の上司や人事部に相談しましょう。原則として退職を伝えるのは直属の上司（店長）ですが、話し合いに応じてくれなかったり受け取りを拒否されたりする場合は、退職の手続きを進めることができません。
その場合は、直属の上司（店長）よりも上の立場の人や、社員の人事を決める人事部に相談する必要があります。
退職金は必ずもらえるものではありません。退職金は、これまでの働きや会社への貢献に対して、労いとして与えられるお金ですが、法的に支払いが義務化されているわけではないので、退職金がない会社も存在します。
また、勤務期間が短い場合や自己都合の退職の場合は、退職金がなかったり減額されたりすることもあるため、そのことを考慮した上で退職するタイミングを決めましょう。
自分の会社は退職金の支払いがあるのか、さらに対象となる条件についても事前に確認しておくと安心です。
【関連リンク】
アパレル業界の退職金はいくら？退職金制度がある企業も紹介
アパレル店員（販売員）が退職願や退職届を出す時は、タイミングと順序を守ることが大切です。基本的なルールや常識的な行動を意識し、円満な退職を目指しましょう。
