おしゃれに興味がある人は、一度は「いつか自分のブランドを作ってみたい」と憧れたことがあるのではないでしょうか?ただ、アパレルブランドを作るのは、個人では難しそうなイメージがありますよね。
そこで今回は、アパレルブランドの作り方や、どのような流れで立ち上げることができるのか、詳しく解説します!
アパレルには「衣服」という意味がありますが、服以外にもバッグ、靴、アクセサリー、帽子など、ファッションに関するアイテム全般を含んでいます。
ブランドの意味は、同じコンセプトの商品やサービスを区別するための概念を表しています。どのアパレルブランドにも明確なブランドコンセプトが掲げられ、それに合った商品を展開していることが特徴です。
アパレルブランドでは、ブランドの世界観を象徴するものとして、ブランド名、ブランドロゴ、ブランドカラーなどが決められており、ブランドの認知や印象付ける役割があります。
アパレルブランドは、実は誰でも作ることが可能です。商品を製作するスキルや仕入先があれば、アパレルブランドを立ち上げることができます。明確なビジネスプランと開業資金が必要になるので、事前にその準備はしておきましょう。
アパレルブランドといっても、取り扱う種類は様々です。服に限らず、アクセサリーや小物などの販売もできるため、一つのジャンルに特化したアパレルブランドを作ったり、独自性のあるアパレルブランドを作ることもできます。
アパレルブランドは実店舗を持たなくても開業できるのが魅力です。最近はネットショップで販売を行なっているアパレルブランドも多いため、家賃や光熱費などのコストを削減することができ、リスクを最小限に抑えて始めることができるでしょう。
アパレルブランドを立ち上げるために、必要な資格はありません。自分のアパレルブランドを作りたいという熱意があれば、誰でも立ち上げることができます。
資格は必要ありませんが、アパレル業界での勤務経験や服飾専門学校を卒業している人の方が、アパレル業界の流通の仕組みや服作りのノウハウなどを把握しているため、成功しやすいでしょう。
アパレルブランドを作るための許可は、事業としてアパレルブランドを始める場合は、開業届の提出が必要になります。開業届は原則、開業してから1ヶ月以内に提出するように決められています。開業届は所轄の税務署に申請しましょう。
アパレルブランドを立ち上げる時は、まずブランドコンセプトを考えましょう。ブランドコンセプトはブランドの核となる部分なので、自分の理想だけでなく、アパレルブランドとして需要が見込めるかを、冷静に分析して決める必要があります。
コンセプトが決まったらブランド名やキャッチコピーを考え、ブランドの方向性を決めましょう。
開業するにあたって必要な資金がいくらかかるかを計算します。実店舗を持つ場合は、テナントの契約費用、家賃、内装工事費、設備費などがかかるため、初期費用だけでも1000万円ほどになることを想定しておきましょう。
ネットショップの場合は、在庫を保管する倉庫代や管理費、オンラインサイトの制作や開発の費用がかかりますが、ネットショップサービスやSNSを利用するなら初期費用は抑えることができます。
アパレルブランドを立ち上げたら、1ヶ月以内に開業届を提出します。開業届を提出する際に青色申告承認申請書も出しておくと、確定申告の時に節税のメリットを受けることができます。
会社を設立する場合は、登記申請が必要になるため、法務局で手続きを行いましょう。
ブランド名が決まったら、商標登録を行いましょう。もし同業者で同じブランド名がすでに登録されていると、そのブランド名は使うことができません。その場合は違うブランド名を考える必要があります。
また、立ち上げた当初はブランド名が使えたとしても、もし商標登録をしないままでいると、後から自分と同じブランド名を商標登録されてしまった場合、自分のブランド名を使えなくなる恐れもあります。
それらのリスクを避けるためにも、ブランドの立ち上げをしたら商標登録をしておくと安心です。
ブランドの主役となる商品は、自分自身でデザインや製作を行うのか、または仕入れを行なって販売をするのかを決める必要があります。
仕入れを行う場合は、仕入先を探して、契約の手続きを行います。
服の販売を行う場合、商品の品質や会社名、洗濯の方法などを記した品質表示タグをつける必要があります。これは、「家庭用品品質表示法」によって義務付けられているため、特に自分で商品を製作する人は忘れないようにしましょう。
アパレルブランドの立ち上げをして、あれもこれも商品の種類を増やしてしまうのは危険です。基本的に複数の商品を小ロットで発注するのはコストがかかるため、できるだけジャンルを絞って製作した方がリスクが軽減されます。
立ち上げたばかりの時は、確実に売れる商品を販売し、販売状況や顧客のニーズをリサーチしてから、今後の展開を考えるようにしましょう。
アパレルブランドでオリジナルの商品を販売する場合、「類似しているブランドやデザインがないか」という点に注意しましょう。いわゆる「パクリ」に気をつけなくてはいけません。
ブランドの世界観やコンセプトが似てしまうのはよくあることですが、商品のデザインやロゴマークなどが似ていると思われてしまうと、最悪の場合、訴訟問題にもなりかねません。
また、反対に自分のブランドを盗作されることもあるため、アパレルブランドを始める際には常にそのことを念頭に置いておく必要があるでしょう。
アパレルブランドは、きちんと手順を踏んで進めれば、誰でも立ち上げることが可能です。コストがかかったり多少のリスクはあるものの、オンラインショップを作ることができるサイトを利用したり、ブランドの立ち上げを支援するサービスを活用することも一つの方法です。
自分のアパレルブランドを作ることは、不可能なことではありません。夢を実現するためには、入念なリサーチと行動力が肝心です。
ぜひご参考にしてみてくださいね。