アパレル業界に抱くイメージは、「おしゃれができて楽しそう」「華やかでうらやましい」という意見が多いと思います。ただ実際には大変なことや辛いことも多いのが現状です。
そんなアパレル業界で働く人が辛いと感じることや、長く続けるためには知っておきたい対処法をご紹介します。
アパレル業界はほかの業界と比較すると、給料の水準が低めです。アパレル店員の月収は16〜20万円程度が多く、一人暮らしをして生活をする人ならかなり節約をしないと厳しいのが現実です。ボーナスは支給されない場合も多く、もらえたとしてもほかの業種よりも低いため、貯金をするまでの余裕はありません。
店長クラスになったり本社勤務の場合、給料はもう少し良くなりますが、限られた人しかなることはできないため、挫折して退職する人も少なくないでしょう。
アパレル店員の勤務中は常に立ちっぱなしの状態になるため、足腰に負担がかかります。フルタイム勤務だと8時間も立ち続けなくてはいけないので、足がむくんだり腰痛に悩まされる人も多くいます。ヒールやパンプスを履くため、余計に足への負担がかかってしまうようです。
アパレル店員はお客様への接客を行い、商品の販売を行います。接客をすれば商品が売れるとは限らず、一生懸命頑張っても結果が伴わないことはアパレル店員にはあるあるです。ただ売れないことがプレッシャーになり、接客をすることすら億劫になってしまう場合も。
特に新人の頃はどのようにお声かけをしたり、お客様とコミュニケーションをとればいいかわからずに戸惑ってしまうことも多く、自分なりの接客を見つけるまでは悩んでしまう人もいます。
個人ノルマを課せられる店は少なくなってきたようですが、店舗ごとの予算やノルマは決められていることがほとんど。そのため毎月の目標を達成することへの責任やプレッシャーを感じることが、ストレスになるアパレル店員が多いようです。
ノルマが達成できないと、店の雰囲気が悪くなることで精神的に追いつめられたり、商品を自腹購入するといった店もあります。
アパレル店員の勤務形態はシフト制が基本です。早番と遅番に分かれて勤務するため、早番の日もあれば遅番の日もあることで、生活が不規則になりやすいことがデメリット。シフト制の働き方が合う人にとっては問題ありませんが、毎日出勤と退勤の時間が違うことでプライベートの予定を立てにくくなったり、食生活も乱れやすくなります。
アパレルの本社勤務であればキャリアアップを目指すことが可能ですが、アパレル店員の場合は将来性について悩みを抱える人が多いです。店長を目指すことはできますが、生涯店頭に立って仕事を続けられるかというと、年齢や体力的なことがネックになり、退職という道を選ぶ人も少なくありません。
人間関係の悩みはどの職種でも起こり得ることですが、アパレル業界は女性が多い環境ということもあり、トラブルが発生することも。人間関係がギスギスしたり店長との相性が合わないなどの様々な問題を抱えると、働くことが辛くなってしまいます。
仕事に関する悩みはまず店長や人事に相談するようにしましょう。アパレル店員の場合、業務のわからないことや悩みは店長に相談するのが一番です。店長なら経験と知識をもとにアドバイスをくれたり、状況を改善できるような対策を行ってくれるでしょう。
もし店長に対しての不満がある場合は、一緒に働く仲間や本社の人事担当者に相談するのがベスト。パワハラやモラハラなどの社会的に問題があることは、我慢せずにすぐに相談するようにしましょう。
アパレル業界の華やかなイメージとは裏腹に、実際は体力勝負な一面もあります。接客業ということもありストレスも溜まりやすい職業柄、自分なりのリフレッシュをすることが大切です。
立ち仕事の負担を減らすためには、足のマッサージをしたりお風呂に入って血行を促すことで、疲れもとれてリラックス効果が期待できます。人間関係のストレスは、友達と買い物やランチに行って発散することで気分転換ができたり情報交換もできるのでおすすめです。
人によってリフレッシュ方法は異なりますが、まずは今自分が一番解決したいことを明確にして、それに適した発散方法を見つけることがポイントです。
アパレル業界で働く人は、自分の好きなことを仕事にしている人が多いです。好きだから続けられるという理由は立派なことですが、その分辛いことやストレスを抱えても「我慢して働こう」と考えるようになり、どうしても無理をしてしまう傾向にあります。
精神的にも体力的にも限界に達すると、ファッションを好きな気持ちすら見失い、「アパレル業界を去る」という結果になるため、そうならないためにも自分なりの解決法を見つけておくことが大切です。
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