「アパレル店員の接客が苦手」と感じる人はけっこう多いといいますよね。ファッションは好きでもアパレル店員の接客に嫌悪感を抱いてしまい、買い物そのものを楽しめなくなってているのでしょう。できればその壁をなくして、アパレル店員とお客様でコミュニケーションをとることが理想です。
では苦手意識がある人はなぜそのような気持ちになってしまったのでしょうか?ここではアパレル店員の良くない接客と理想の接客をご紹介します。
まずアパレル店員に多いのが、強引な接客です。ブランドによっては販売ノルマが課せられるところもあり、「とにかく商品を売って自分の実績を残したい」というアパレル店員のやる気が裏目に出てしまうパターンです。その熱意は評価されても、お客様からしてみれば「無理やり買わされた」と感じるため、アパレル店員の接客に苦手意識を持つきっかけとなるのでしょう。
接客の基本はお客様のニーズに応えることです。アパレルの場合、「目的があって買い物に来た人」「ただなんとなく立ち寄った人」に分けることができますが、後者のお客様にガンガン接客をして商品を勧めても迷惑がられるだけです。もちろんそのようなお客様に対しても購買意欲をかきたてる接客をする必要はありますが、タイミングや空気を読むことも大切ですよね。
お客様の要望を聞くことが第一なはずなのに、自分の売りたい商品を押し売りするような接客をしてしまうことが、アパレル店員のイメージを悪くしている理由の一つといえるでしょう。
お客様に対していきなり「こちらの服はいかがですか?」とオススメをしても拒絶されてしまいます。そうではなくまずは簡単な声掛け程度にしておくことが、接客の基本です。
接客の最初の声掛けをファーストアプローチといいます。ファーストアプローチはお客様に警戒心を解いてもらったり、接客につなげるための大切な役割を持つため、できるだけ自然に笑顔で声を掛けて、アパレル店員に対する苦手意識を持たれないようにしましょう。
どんなお客様でも押し売りをされると嫌な気分になるため、アパレル店員としてそのような強引な接客は避けたいところ。とはいえ商品を売ることが仕事なので、そのバランスが難しい部分でもあります。
そこで押し売りにならない接客をするポイントは「提案」をすること。「こちらのワンピースは絶対にオススメです。1枚は持っておくべきですよ」と言われるより、「シャツタイプのワンピースなので、羽織としても使えたり一枚でも着ることができますよ」とコーディネート方法を提案する方が、お客様には喜ばれます。
アパレル店員の声掛けとして一般的によく使われるフレーズです。いきなり接客をするのではなく、まずはお客様の様子を伺うためにもこれくらいの声掛けにしておくことがポイントです。
お客様が商品を手にとって気になっている様子なら、その商品の特徴などをきっかけに声掛けをすると良いでしょう。特に人気商品であると声掛けもしやすく、接客にもつなげやすくなります。
店内にしばらく滞在していて、スカートばかりチェックしているようなお客様に使える声掛けです。お客様のことをよく見て、何を探しているのかを気付くことが大切です。ただ入店したばかりのお客様にこの声掛けをしてしまうと、不快感を示すお客様もいるのでタイミンがグを意識しましょう。
商品の色やサイズに関わることをアナウンスすると、お客様に喜ばれます。ほかの色やサイズを持ってきてお客様に見てもらうと、そのまま接客の流れに持っていきやすいでしょう。
最初の声掛けは自然な流れで行うことが理想です。お客様の目を見て笑顔で声を掛けると、苦手意識を持たれにくく居心地の良い空間を作り出すことができます。声掛けをしてお客様の反応をしっかり見極めて、そのまま接客につなげていくことが、一人前のアパレル店員の接客テクニックといえるでしょう。
アパレル店員としてお客様に好感を持ってもらうためには、適切なタイミングの声掛けが必要です。しつこすぎず距離を置きすぎない、ベストな接客をマスターするためには経験を積むことが大切。お客様から人気のアパレル店員を目指しましょう。
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