アパレル販売員といってもそのジャンルは様々で、レディースやメンズ、フォーマルやインナーウェア、アウトドアやスポーツ系のブランドまで幅広く存在しています。活躍する場は多岐に渡るアパレル販売員ですが、今回は子供服店の仕事内容をご紹介したいと思います。
INDEX
子供服店は、ベビー服や子供服を販売する店のことを指します。子供服ブランドの中には、ベビーや未就学児をターゲット層としたブランドもあれば、小学生向けのブランドもあります。また、親子で着られる服の販売を行っている店もあるため、ブランドによって展開する商品の種類は様々です。
子供服店では商品のターゲット層は子供になるものの、接客する相手は子育て中のママやパパなどの大人が対象になります。そのためアパレル販売員と同じように、子供服の販売員にも接客マナーやコミュニケーション能力が求められるでしょう。
アパレル販売員のように、子供服店のお仕事も接客業務が中心です。商品説明やお客様のニーズに合った提案を行います。
子供服の販売では、年齢によって細かくサイズ展開をしています。お客様に「◯歳の子供のサイズは何ですか?」と聞かれることもあるため、年齢に適したサイズを把握しておかなければいけません。
また、子供服の販売は出産祝いや誕生日プレゼントなどのギフト需要も高いため、お客様の求めることをヒアリングし、様々な提案やアプローチを行う必要があるでしょう。
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納品した商品の検品や、品出しを行います。また、商品の陳列やディスプレイも大切な業務です。お客様が見やすい売り場作りを意識する必要があるでしょう。
子供服の販売ではギフト需要が高いため、ラッピングをする機会も多いでしょう。袋に詰めてリボンをかけたりギフトボックスに詰めたりと、商品の大きさや量によって適したラッピングを行います。
出産祝いではのしをつける場合も多いため、ミスのないように慎重かつ丁寧にお包みする必要があるでしょう。
お客様が快適に買い物ができるよう、店内は常に清潔さをキープしなくてはいけません。特に子供服店では小さい子供も多いため、指紋や汚れが付着しやすいので、こまめに掃除をして清潔にしておく必要があるでしょう。
また子供服店では、子供が退屈しないように、おもちゃで遊んだりアニメを観たりするキッズスペースを設けている場合があります。子供達が安心して遊べるように、定期的におもちゃの消毒や掃除などを行う必要があるでしょう。
・店内の掃除
・レジの起動
・開店準備
・朝礼
・接客業務
・検品、品出し
・接客業務
・商品の発注業務
・ディスプレイ、レイアウト変更
・レジ締め
・日報の記入
・店内の清掃
午前中は、接客業務以外にも納品した商品の検品や品出しなどの業務を行います。子供服店では、午前中の方が客数が多い傾向にあります。
午後は、お客様の数も増えるため接客を優先しながらも、商品の発注業務やディスプレイ・レイアウトの変更を行う日もあるでしょう。
閉店作業では、レジ締めや日報の記入をして退勤します。
子供服店では大人の対応だけでなく、子供の対応も求められます。お客様が商品を選んでいる時に子供の相手をしたり退屈しないように声をかけたりと、臨機応変に対応しなくてはいけません。
アパレル販売員は子供の対応をする機会は少ないため、その部分に違いがあるでしょう。
子供服の販売員とアパレル販売員の明確な違いは「大人の服を販売するわけではない」ということ。取り扱う商品は子供服のため、アパレル販売員とはまた違った知識が求められます。
サイズや品質、機能性についての知識や、子供服のコーディネートやトレンドなども把握しなくてはいけません。
接客する相手は大人ですが、販売する商品は子供服であるという点に大きな違いがあるでしょう。
子供服の販売員に資格は必要ありません。また、経験がなくても始めやすい仕事なので、子供が好きな人や接客業に興味がある人なら、誰でも働くことができるでしょう。
学歴は、高卒以上であれば働くことが可能です。ただし、大卒の方が基本給が高く設定されていることが多いので、学歴によって給与の差があることは想定しておきましょう。
子供服の販売員に年齢制限は特にありませんが、20〜30代が多いでしょう。また子供服の販売は子育て中のママにも向いているため、子育て世代も多く活躍しています。
子供が好きな人や対応に慣れている人は、子供服の販売員に向いています。子供の気持ちに寄り添った対応ができるため、親子連れのお客様とのやりとりも円滑に行うことができるでしょう。
子育て経験がある人や子育て中のママは、自身の経験を活かして働くことができます。子供服のサイズ選びのポイントやコーディネート方法など、実際に子育ての経験がある立場ならではの視点で接客ができるため、説得力のある提案やアドバイスが可能です。
お客様と円滑なやりとりをするために、コミュニケーション能力は欠かせません。人と話すことが好きな人や社交的な人は、コミュニケーション能力が高いため、子供服の販売員に向いているでしょう。
子供服店で働くとお客様に感謝される機会が多く、やりがいを感じることができます。特に子どもからの「ありがとう」は、子供服店だからこそいただける言葉です。
また、子供服をプレゼントとして探しているお客様に最適な商品を提案できた時にも、やりがいを感じることができるでしょう。
子供服店で働くと、日常的に子供と触れ合うことができます。小さな子たちとたくさん関わることができるため、子供が好きな人にとってはやりがいを感じるでしょう。
社割で商品が安く購入できるのは、子供服店で働く特権です。子供服店は大人用の服を購入することはできませんが、友達の子供に服をプレゼントしてあげたり、ママなら我が子の服を安く購入したりと、働くメリットを感じることができるでしょう。
子供服店では5〜10cm単位でサイズ展開しているため、サイズの種類やサイズに応じた対象の年齢などを覚える必要があります。
お客様にサイズについて聞かれた際に、すぐに答えられるように把握しておかなければいけないため、最初は覚えることに苦労するでしょう。
子供服店には親子で買い物に来るお客様が多く、子供のペースに合わせた接客が求められます。例えば、お客様に接客をしている最中に、子供が「トイレに行きたい」と言えば、一旦接客を中断しなくてはいけなくなります。購入まであと一歩のタイミングで、お客様が離れてしまう可能性もあるため、思うように接客ができずに苦労することもあるでしょう。
子供服店では、サイズの交換や返品などの対応が多いため、それらの処理に大変さを感じるでしょう。返品・交換を受けていない店もありますが、タグが切られていない状態や未使用のものであれば受け付けている場合が多いため、「購入後に子供に着せてみたらサイズが小さかった」「サイズが大きかったので変えてほしい」などの対応をしなくてはいけません。
慣れるまでは、在庫の処理や返金手続きにストレスを感じることもあるでしょう。
子供服店の販売員から目指せるキャリアアップの道は、店長です。店長になると店の責任者という立場になるため、店舗運営やスタッフの指導・育成、シフト管理などの業務を担当するようになります。
責任ある業務を任される分、給与も上がり、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。
スーパーバイザーは、エリア内の複数の店舗を担当し、売上管理や店舗運営に関する指示を行う仕事です。本社と現場の橋渡し役になるため、コミュニケーション能力や柔軟な対応力、さらにリーダーシップ力が求められます。
アパレル販売員の給与平均は以下の金額です。子供服店の給与もほぼ同額と考えてよいでしょう。
給与アップするためには、インセンティブの支給がある店で働いたり、店長やスーパーバイザーにキャリアアップしたりすることがポイントです。
アルバイト・パート(時給):1,233円
派遣社員(時給):1,474円
正社員(月給):227,063円
契約社員(月給):235,000円
子供が好きな人にぴったりの子供服の販売員。かわいい子供と接することができるのは、子供服店で働く特権といえます。
大人向けの商品ではないため、アパレル販売員とは異なる知識やスキルが求められますが、子供服の販売員だからこそ得られるメリットややりがいもたくさんあります。
子育て中のママも多く活躍しているため、働きやすい職場環境も魅力の一つです。ぜひ今後のお仕事探しの参考にしてみてくださいね。