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アパレル業界の閑散期とは?乗り越える方法

アパレル業界の閑散期とは?乗り越える方法
 
アパレル業界には、閑散期があるということをご存知ですか?閑散期とはその名の通り、閑散とした期間、つまり客数や売り上げが伸びない状態のことを意味しますが、アパレル業界はいつが閑散期になるのでしょうか。また、閑散期の仕事内容や売り上げを伸ばすための工夫も知りたいところ。
今回は、そんなアパレル業界の閑散期について解説したいと思います。
 
 

 

1、閑散期とは

アパレル業界の閑散期とは?乗り越える方法
 
「閑散期」とは、来客が少なく暇な時期を指します。反対に、客数が多くて忙しくなる時期のことを「繁忙期」と呼びます。
閑散期は業種によっても異なりますが、売り上げが伸びず、モチベーションも上がりにくいため、仕事への意欲が低下しやすい時期といえます。閑散期だからこそできる取り組みや、忙しい時にはできない業務を行うなど、働き方を柔軟に対応する必要があるでしょう。
 
 

2、アパレル業界の年間スケジュール

1月

1月は、アパレル業界が最も活気があり売り上げが伸びる時期です。お正月の福袋や初売り、セールなど、イベントが盛りだくさんなので、非常に忙しくなります。
お客様の接客をしなくても商品が売れる時期なので、在庫の確保や業務の効率化を図ることが大切になるでしょう。
 

2月

2月は、アパレル業界では閑散期とされる時期。1月のセール後ということもあり、2月は客数が減少してしまいます。
ただ、春物が入荷するタイミングでもあるため、春を感じられるコーディネートを考えたり、冬から春に移行する今の時期にできるファッションの提案をすることが、売り上げを伸ばすポイントです。
 

3月

3月になると、春物の動向が活発になる時期なので、スプリングコートやカーディガンなどが売れるようになります。
また、新生活に向けての準備を行う人も増えるため、ジャケットやスーツ、シャツやパンツなどのオフィス向けのアイテムを積極的に打ち出すブランドも多くなります。
 

4月

4月は、新生活がスタートしたりライフイベントがある時期のため、20代向けのアパレルブランドや、オフィスカジュアル向けの商品を取り扱うブランドは忙しくなります。
洋服以外にも、靴やバッグ、アクセサリーなどの小物も一緒に購入する人が多いため、セット販売に力を入れることが、客単価アップにつながるでしょう。
 

5月

ゴールデンウィークがある5月は、連休の期間は非常に混雑します。ゴールデンウィーク期間中は、ポイントアップやノベルティの配布などのイベントを開催することも多いため、柔軟に対応する必要があります。
5月は気温が上昇してくる時期なので、その日の気温や天気に応じて、打ち出す商品を考えることも大切です。
 

6月

6月は、梅雨で雨が多くなるため客数は減る傾向にあります。また、7月にセールが始まるため、買い控えをする人も多く、アパレル業界では閑散期となる時期です。
本格的なセールを前に、顧客に向けてプレセールを行なったり、会員限定のサービスを行うブランドも多く、集客するための取り組みが必要になるでしょう。
 

7月

7月は、アパレル業界では夏のセールが開催される時期です。非常に忙しくなる時期のため、販売員は気合いで乗り切らないといけないくらい、お客様の接客や対応に追われます。
特に土日はスタッフ総出で出勤したり、本社や他店からヘルプで入ってもらったりと、働く人数を増やして対応するブランドも多いでしょう。
営業中にタイムセールを行う場合は、呼び込みを行なって、集客を促す取り組みも必要になります。
 

8月

セールが落ち着く8月は、客数も減ってくる時期になります。ブランドによっては、ファイナルセールを開催し、再値下げをして商品を売りさばく場合もあります。
閑散期とされる時期ですが、夏休みやお盆休みがあるため、忙しい店舗や期間もあるでしょう。
 

9月

9月は、秋物が入荷する時期なので、新作をチェックしにくるお客様も多くなります。ただ、近年は9月でも暑い日が多く、なかなか秋物が売れないのが現状です。
そのため、気温の変化に対応できるカーディガンや、秋を感じられるカラーを打ち出すなど、提案の仕方を工夫する必要があります。
 

10月

10月になると、本格的に秋物の動向が増える時期になるため、積極的に打ち出す必要があります。カーディガンやニットなど、肌寒い日に着ることができるアイテムも売れ始めるでしょう。
 

11月

11月は、冬物のコートが店頭に並び始める時期です。気温も下がって羽織りが欲しくなる日も多くなるため、天気やお客様のニーズに合わせて、レイアウトやコーディネートを考える必要があります。
コートは高額アイテムになるため、売り上げに大きく影響します。もしその時に購入に至らなくても、次回の来店につながる場合もあるため、丁寧な接客を心がけましょう。
 

12月

12月は、プレセールが開催されるブランドも多く、また本格的に冬に突入する時期なので、ニットやアウターがよく売れます。ボーナスやクリスマスなどのイベントも多いため、忙しくなるでしょう。
年末は福袋や初売りの準備、営業時間の短縮など、限られた時間で多くの業務をこなさなくてはいけないため、接客以外でも忙しくなる時期です。
 
 

3、アパレル業界の閑散期はいつ?

アパレル業界の閑散期はいつ?
 
一般的に、2月と8月の「ニッパチ」が、閑散期といわれています。アパレル業界では、2月・6月・9月・10月が閑散期になることが多く、どの時期もセール前の買い控えや、出費を抑えたい時期に該当することが客数や売り上げが減少する要因です。
天候にも左右されやすいアパレル業界は、雨の日が多い梅雨の時期や、残暑が厳しい
9〜10月頃も売上が伸び悩んでしまいます。特に秋物は、着るタイミングがないまま冬に突入してしまう場合も多く、販売方法を工夫しないとなかなか売れないのが現状です。
 
 

4、閑散期中と普段とで変わること

シフト、休み

シフトに入る日数は、店舗の状況によっても異なりますが、暇になるからといって大幅にシフトを減らされることはないようです。売り上げが極端に落ち込んだり、客数が少ない平日はシフトを削られることもありますが、基本的には普段と変わらないシフトを組まれることが多いでしょう。
ただ、閑散期は有給を取ったり、休み申請を行いやすいタイミング。旅行の計画を立てたり、連休を取りたい場合は、閑散期を狙って休みを取るのがおすすめです。
 

仕事内容

閑散期だとしても、基本的にアパレル販売員の主な仕事は接客です。来店されたお客様に接客をして商品を販売するのが仕事のため、客数は少なくても接客第一であることには変わりありません。
ただ、暇な時間帯も多い分、普段できない業務を行うことができます。例えば、バックヤードの整理や掃除を行なったり、店内の清掃やレイアウト変更なども閑散期に取り組みやすい業務です。また、POPの作成や値札貼り、SNSの更新などの販促につながる業務も、閑散期に行いやすいでしょう。
そのほかには、閑散期の余裕がある時期に新人スタッフの面接や採用を行い、業務のレクチャーを行うブランドもあります。
 

給与

閑散期に給与が減ることは、ほぼありません。客数が減ったとしても、労働時間が変わらなければ給与も同じ額を支給されるため、「閑散期だから給与が減る」といった心配はしなくても良いでしょう。
閑散期に給与が減ることはありませんが、繁忙期のような忙しい時期には手当が支給されて、給与が上がるケースはあります。
 
 

5、閑散期にもノルマはある?

閑散期でもノルマは変わらない

「閑散期になるとノルマがなくなる」ということはなく、客数が少ない中でも売り上げを伸ばすための工夫や努力が求められます。
アパレル販売員に調査したアンケート結果によると、「閑散期と普段とでノルマは変わったか」という質問に対して、「変わらない」が65.8%、「減った」が24.7%、「増えた」が9.6%という回答になりました。
ほとんどが普段と変わらないノルマを求められることがわかると思います。では、アパレル販売員は閑散期のノルマに対して、どのような取り組みをしていたのでしょうか?
 

ノルマを達成するための取り組み

閑散期でもノルマが「変わらない」と回答した人の意見には、
 

・「閑散期でも店全体のノルマは変わらないので予算を達成するために客単価を上げるよう努力した」
 
・「去年の売り上げに対しての予算組みがされていたので大変だった」
 
・「売り上げが低迷しないように必要最低限のノルマがあった」

という回答があるように、閑散期だからといってノルマを気にしなくていいわけではなく、むしろ厳しい状況の中でも売り上げを伸ばすための方法を模索したり、いつもと変わらない条件の中で働かなければいけない、という苦労があるようです。
 
一方で、ノルマが「減った」と回答した人の意見には、

・「年間の達成予算を月毎に振り分けているので、他月に比べると低かった」
 
・「店のノルマは減ったがお客様が少ないので、売り上げを作るのに必死だった」

 
など、他の月と比較するとノルマや予算の設定を低くしてはいるものの、売り上げは作らないといけないという厳しさを痛感する人が多いようです。
 
また、少数ですがノルマが「増えた」と回答した人の意見には、

・「お客様が減る分、売り上げも落ちるので、その分個人のノルマも増えた」
 
・「転換率が悪くなるため、接客を積極的にしなくてはならない」

といった、売り上げが伸び悩むことで個人に課せられるノルマが増えるといったケースも。接客のチャンスを逃すことのないよう、積極的にお客様に声をかけたり接客につく時間を長くするなど、売り上げに貢献できる取り組みをする販売員も多いようです。
 
 

6、閑散期中に売り上げを落とさない工夫

閑散期に売り上げが落ちるのは仕方のないことですが、売り上げを伸ばすための工夫は必要になります。ここでは、アパレル販売員が実際に行なっている、閑散期の取り組みをご紹介します。
 

接客を丁寧にする

・「繁忙期に比べてお客様1人1人に時間をかけられるので、普段よりお客様に寄り添ってじっくり一緒に選んだり、コーデもいくつか見せイメージを掴みやすくしたりなどの工夫をしていました。その為、私の働いていたブランドでは閑散期は出戻りのお客様が多かったです。」
 
・「自分のお客様を作るための接客をする時期。暇だからこそ、時間をかけて接客出来るので、後の顧客を作りやすい時期。」
 
・「お客様一人にゆっくり時間を割くことが出来る為、顧客様を作るチャンスです。お店、お洋服、自分、何かしら気に入って頂くことで来店理由に繋がれば商品アピールする機会を作れます。」

 

接客を丁寧にする

時間があるときに商品知識や接客の勉強をする

・「新しい接客スタイルを試せるいい時期だと思うので、苦手なアイテムや、お客様の雰囲気などを先輩スタッフに相談をして克服できるようにする。」
 
・「繁忙期とは全く空気が変わり、じっくり接客に入ることができるのでロング接客を意識してみること。」
 
・「セール期時に比べると暇な時期が多いですが、「暇だな。」ではなく、自分の中での復習だと思ってやるといいかもしれません。接客の仕方を聞いたり、洋服をキレイにたたむコツを聞いたりと先輩達に忙しい時よりもいろいろ聞けるので、しっかり基礎を身につけた方がいいと思います!」
 
・「館勤務であれば売り上げのよい店舗のセールストークなどを参考にし接客にとりいれてみる。」

 

お客様が入店しやすい雰囲気づくりを心がける

・「閑散期はスタッフが少なくなり、お客様に十分なサービスができないこともあります。新人の方がニコニコと明るい笑顔で店頭に立っているだけでお客様から声をかけられることもあるので、知識に自信がなくても練習と思って対応を身につける時間にしてほしいです。」
 
・「閑散期に積極的になりすぎると、お客様とのペースが違うことがあり売り上げに繋がりにくいと思います。そういう時期と割り切って、顧客様や来店した方とゆっくりコミュニケーションを取れる時間だと思って会話を楽しんでみてください。」
 
・「あまりお客様につきまとわず、まずはお客様が滞在しやすい空間作り、会話を楽しむことから始めれば良いと思います。」

 

自分から仕事を見つけるようにする

 
・「仕事は与えられる物では無く、自分自身で見つける物。手すきの時はすぐ違う事を見つけ行動する。又、先輩の動きを見る。先輩に何事も自分から聞く。」
 
・「やることはたくさんあるので自ら仕事をみつける。 ただ立っているよりバタバタしていたほうがお客様は入店しやすい」

 

掃除やストック整理などをする

・「ただ歩くだけでなく、すぐストックを出せるように倉庫から持ってきたりする。
 
・「普段なかなか目に入らない所の整頓や店内の掃除、また簡単な模様替えなど。」
 
・「店内の備品を揃えたり、内職作業や環境整備をしたりなど繁忙期に見落としがちなところに時間をかける。」

 

声だしをする

・「入客してくださったお客様ひとりひとりに、きちんと挨拶をする。ただ、「いらっしゃいませー」ではなく、顔を見て「いらっしゃいませ!ご来店ありがとうございます!」と誰に言っているのかが伝わるように。セカンドアプローチとして、いきなり「可愛いですよねー」ではなく「今の時期だと暖かくなってきているので、春服に目が行きますよね」など、自然なアプローチをして接客につく。また入客がない時は動的待機をしながら店内の商品にB品がないかを見る。そうすることで時間を無駄にすることなく過ごせる。」
 
・「店内をドヨーンとした空気にさせない為にもスタッフは明るく声出しする。季節の先取りも大切だけどその時に必要なものもお客様は探しているので、うまくディスプレイやおすすめする。とにかくニーズを聞きまくる。」
 
・「初心者でも店外にも届くぐらいの大きな声での呼びかけを心掛けたりするとお店に活気が出るので嬉しい。」

 
 

7、まとめ

アパレル業界の閑散期とは?乗り越える方法
 
アパレル業界の閑散期には、売り上げが落ち込むことは想定の範囲内ですが、そのような厳しい状況の中でも売り上げを作らなければいけないという、大変さや過酷さがあるようです。
そんな中でも、「客数が少ないからこそできる業務」「時間にゆとりがあるからこそお客様にじっくり向き合って接客をする」「集客アップのための取り組みを試してみる」など、様々な工夫をすることがポイント。
ご紹介したアパレル販売員の方の取り組み方を参考にしつつ、つらい閑散期を乗り越えましょう!