1、アパレル店員（販売員）の離職率が高い理由

給料が低い

アパレル店員（販売員）がやめる理由としては、給料が低いことが大きな理由の一つです。一般的にアパレル店員（販売員）の給料は１６〜２０万円ほどで、他の職種と比べても低い水準だといわれています。
そのうえ、アパレル店員（販売員）は自社ブランドの服の購入や髪・ネイルなどの身だしなみにかける出費がかさむことが大きな負担となり、金銭面で苦労している人が多いようです。
 

体力的に辛い

アパレル店員（販売員）の勤務中はずっと立ちっぱなしの状態のため、足腰に負担がかかってしまいます。またシフト制勤務が基本のアパレル店員（販売員）は、早番の日もあれば遅番の日もあり、どうしても生活が不規則になりやすいという面も。
そのような生活を続けていると次第に体力的に辛く感じ、他の仕事に転職を考えてしまうようです。
 

ノルマやプレッシャー

接客業である以上、売上を上げることが求められるため、ノルマを課せられる場合もあります。個人ノルマはなくてもチームや店舗ごとにノルマが設定されており、その目標金額にむけて頑張ることが一つのモチベーションになる反面、プレッシャーを感じてしまう人も多くいるようです。
 

将来性の不安

アパレル店員（販売員）のキャリアアップ例としては、副店長や店長、エリアマネージャーへと昇格することが可能です。なかには本社勤務へとキャリアチェンジをする人もいますが、それは限られたごく一部の人の話。そのため将来性に不安を感じ、辞めてしまう人も多くいます。
特に２０代後半〜３０代になると今後のキャリアプランを考え始める時期になるため、経験や実績を積んだ人材が離職することもあるようです。
 
 

2、離職率を下げる対策

インセンティブ制度の導入

離職率を下げるためには、「働きやすい環境づくり」が重要になります。まずは給与形態などの労働条件の見直しや、福利厚生や待遇の充実度を上げることが第一です。社員が楽しく安心して働ける労働環境であることは、長く仕事を続けるために必要不可欠なことといえるでしょう。
また企業やブランドによっては、インセンティブ制度を導入している企業もあるため、自分の頑張りを認めてもらえる職場環境であることが大切です。
 

女性が長く働ける環境

女性は結婚や出産を機に退職する人が多いため、そのようなライフステージの変化にも柔軟に対応できる企業でなくていけません。福利厚生として育休・産休の取得や時短勤務OKとされていることは多いですが、実際にその制度を活用して働いている人がどれほどいるかがポイントです。
子育て中のママでも安心して働ける環境やサポート体制が整っていることは、離職率を下げるためには欠かせない要素といえるでしょう。
 

「社内公募制度」や「キャリア自己申告制度」の導入

アパレル店員（販売員）がモチベーションを高く持って働くために、企業では様々な取り組みを行なっています。
例えばユナイテッドアローズでは「社内公募制度」があります。必要な職種を募集する際に社内公募を行い、書類審査や面接を通過した人が異動することができる制度を取り入れています。また「キャリア自己申告制度」では将来所属したい部署を申告しておくことで、後のキャリア形成の際に優先的に異動を行う制度もあります。
このような取り組みを積極的に行なっていることは、キャリアアップを目指したい人や様々な経験を積みたい人にとって、働く意欲が沸くきっかけとなるでしょう。
 
 

3、まとめ

 
アパレル店員（販売員）は離職率の高さが課題とされているため、働きやすさを重視した取り組みを行なっている企業も増えてきています。自分らしく仕事ができる環境は、長く働くために必要な条件です。アパレル店員（販売員）としてやりがいを持って働ける企業を探してみましょう。
 
 

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