最終学歴が「中卒」となると働ける場所が限られてはきますが、そんな中でもアパレルのショップ店員は学歴を重視しない職種と言えます。なぜ学歴不問の求人が多いのか、中卒の人がアパレルのショップ店員になるメリット・デメリットをご紹介します。
なぜアパレルのショップ店員は学歴不問の求人が多いのでしょうか?それは”学歴”よりも”実力”で勝負をする業界だからです。アパレルというと、服を売るためにノルマを課せられるブランドが多いですよね。ノルマはマイナスな印象が強いですが、売上をあげればどんな人でも評価をされる環境であるということ。つまりいくら高学歴だとしても売上ゼロでは、ショップ店員としての評価は下がる一方に。
最近は厳しいノルマを設けていないブランドも多いですが、毎日予算や売上目標を定めて接客することが何よりもアパレルのショップ店員には求められます。学歴コンプレックスがある人でもやる気や頑張りを認められたら、キャリアアップの道も切り開くことが可能となるでしょう。
<メリット>
中卒で働くということは、その分同世代の人よりも早い段階でキャリアを形成できるということ。友達が大学生活を送っている時に、自分はすでにアパレルのショップ店員として働いていれば、一足早く社会に出ていることになります。たとえそれがアルバイトだとしても、社会の厳しさや働くことへの責任感、またショップ店員のやりがいや楽しさを学ぶことができます。
中卒で働けるところは現実問題数は少ないかもしれませんが、もし採用されたら若いうちから経験やスキルを身に付けることができるため、自分自身の成長へとつながるでしょう。
冒頭でも述べたように、アパレルのショップ店員は学歴よりも実力で勝負をする世界です。有名大学を卒業している人でも、接客が上手にできなかったり仕事の効率も悪ければそれはショップ店員としてはふさわしくないと判断されてしまいます。
一方、中卒で学歴に関しての自信がなくても、毎月売上トップでお客様からの信頼も得ている人であれば、その実力を高く評価されることとなります。
日本はまだまだ学歴社会が根付いている社会ではありますが、そのように実力で勝負ができるアパレルのショップ店員は、中卒の人にとっては挑戦ができる職種と言えるでしょう。
<デメリット>
アパレルのショップ店員は他の職種に比べると学歴を重視しない傾向にありますが、本社勤務を目指すとなるとそれは難しいかもしれません。
本社勤務の仕事としては、プレス、営業、バイヤー、事務、MD、デザイナーなどの職種がありますがどれも高卒や大卒以上、もしくは専門学校を卒業した人でないと応募資格を満たさないことが多いからです。また求人数もショップ店員に比べると数が少なく、倍率も高いため狭き門と言えます。
もし本社勤務を目指したいならショップ店員としての実績を残して、地道にキャリアを築いていくようにしましょう。
中卒だからというわけではありませんが、一般的にアパレルのショップ店員は給与が低いと言われています。立ち仕事に加え、忙しい土日に勤務することが求められるなど体力的に負担がかかりやすいショップ店員ですが、月給は18万円〜20万円くらいのところが多く、決して高月給というわけではありません。
ただその分服が売れた時の達成感や、流行の最先端を取り入れたファッションができるなど、アパレルのショップ店員だからこそ感じられる楽しさもあるため、やりがいのある仕事ということは間違いないでしょう。
<向いている人>
アパレル業界は誰もがみんな「ファッションが好き」という強い気持ちを持った人が働いています。スキルや経験が求められる職種もありますが、このファッションが好きな気持ちさえあれば誰にでも挑戦ができる業界とも言えます。
そのためファッションやオシャレをすることに興味がある人には、まさに天職のような仕事でしょう。
接客業であるアパレルのショップ店員は、お客様といかに上手くコミュニケーションがとれるかが売上にも影響する重要な部分。そのため人と話すことが好きな人や社交的な性格である人は、販売員としての素質があります。
もし人見知りだとしてもお客様への接客を通して、次第に円滑にコミュニケーションをとるスキルが身に付くようになり克服できることもあるので、笑顔で前向きに取り組むようにすれば大丈夫です。
1日中ヒールやパンプスで立ちっぱなしが基本のアパレルのショップ店員。さらにバックヤードでは重いダンボールを移動させたり、大量の服を検品や品出ししたりと何かと体力が必要な仕事でもあります。華やかそうに見えますが実は肉体労働という一面もあるのです。
慣れれば難なくこなせるようになりますが、体力に自信のある人の方が向いていると言えるでしょう。
<向いていない人>
中卒で学歴に自信がなくても、一人の社会人としての振る舞いや行動をすることが求められます。あいさつをする、接客業として正しい言葉遣いをする、遅刻や無断欠勤をしない、など人としてごく当たり前のことをできなかったり常識やマナーがない人は向いていません。
経験や特別なスキルがなくても、元気よく「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と言えることがショップ店員として心得ておくべきことです。
お客様への接客を行う時は商品説明や提案をしたり、店員側からアプローチすることも大切ですが、お客様の意見や話を聞くことも大切です。なぜなら一方的に店員だけが話し続けていてはお客様にとっては不快な気持ちになるだけで、理想の接客とは言えないからです。
そこでポイントとなるのが会話のキャッチボールをすること。話しすぎるのも全く話さないのもNG。またそれはお客様だけでなく、スタッフ同士の関わりにおいても言えることです。
自然な流れで会話をすることでコミュニケーション能力も磨かれるようになるので、会話のキャッチボールが下手だと感じる人は特訓するようにしましょう。
面接の時に好印象を持ってもらえたら、必要な人材と判断され採用されやすくなります。そのためには自分の熱意やアパレルのショップ店員になったらどんなことを頑張りたいか、という点を伝えるようにしましょう。
たとえ中卒であることにコンプレックスに感じていても、そのことを気にさせないくらいの熱意があれば、面接官から「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるでしょう。また「◯年で店長になれるよう頑張ります」など具体的な目標を示すことも、そのやる気を評価されるでしょう。
大卒の人が面接で自己PRをするとしたら、おそらく在学中に学んできたことや取り組んできたことを伝えると思います。ですがそのようなPRができない人にとっては、「何をアピールすれば良いのかわからない」と感じてしまいますよね。
その場合は学歴以外の自分の強みを探してみましょう。アパレルのショップ店員なら、負けず嫌い、聞き上手、コーディネートに自信がある、柔軟性があるなどの要素がある人が適していると判断されます。
またカフェや居酒屋などでの接客経験があることも、面接でアピールすれば有利となるでしょう。学歴だけにとらわれず、これまで自分が経験したことや自信を持ってPRできることを伝えると好感を得られます。
中卒だからと諦めるのではなく、中卒だからこそ得られるメリットや学歴以外の自分の強みを見つけることが、採用につながる近道です。アパレルのショップ店員は学歴不問のブランドも多く、自分らしく働ける職種とも言えるでしょう。ぜひ今後の仕事探しに役立ててみてくださいね。
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