TOMORROWLAND/ルミネ横浜店の飯塚さん
今月のDays of GLORYは、TOMORROWLANDルミネ横浜店の飯塚さんにお話を伺いしました。
宮城県で生まれ育ち、地元の古着を扱うセレクトショップからキャリアをスタートさせた飯塚さん。
さらなる成長を求めてTOMORROWLANDに転職し、仙台パルコ店で約2年間の経験を積んだ後、現在はルミネ横浜店へと活躍の場を移しました。日々、多彩なお客様との出会いの中で、販売員としてのスキルと経験を磨いています。
今回は、「アパレル業界で長く働くこと」を目標にTOMORROWLANDを選んだ理由、そして働く中で感じている魅力について語っていただきました。
大学ではデザインを学んでいましたが接客やアパレル業界への興味が強くなり、卒業後は学生時代にアルバイトをしていた古着を扱うセレクトショップに就職しました。若年層のお客様と接する中で、ファッションを通じて人とつながる喜びを感じていましたが、一方で、アパレル業界で長く働くためのキャリアアップや、年齢とともに変化していく好みや求めるデザインに合ったブランドで働きたいと考えるようになりました。
そんな時に偶然立ち寄ったのがTOMORROWLANDの店舗でした。商品そのものの美しさはもちろん、内装や空間づくりにも細やかな美意識が感じられ、「ここには他のブランドにはない魅力がある」と感じました。そして、自分自身が年齢を重ねても長く店頭に立てるスタイルだと感じたことが、決め手になりました。
ベーシックでオーセンティックなスタイルを大切にしながらも、素材選びや縫製、ディテールに至るまで、目に見えない部分にまで細やかな心配りがされているところが魅力だと思います。特に自社のカジュアルラインであっても、どこかエレガントさを感じられ、トレンドを追うだけではなく、普遍的な上質さと「TOMORROWLANDらしさ」がしっかりと表現されているところに惹かれます。
現在は販売を中心に、一部ブランドのレイアウト構成も担当しています。また、自社サイトに掲載される「スタッフスタイリング」の投稿も定期的に行っており、TOMORROWLANDのオリジナルブランドはもちろん、幅広いブランドの着こなしを発信しています。
日々の提案が店頭だけでなくオンラインでも広がり、お客様との新しい接点やTOMORROWLANDのファン作りにも繋がっていると実感できることに、大きなやりがいを感じています。
さらに、昨年はスタッフスタイリングの日本1を決める大会「スタッフオブザイヤー」に参加させていただき、他店のスタッフとのつながりも出来てとても刺激を受けました。
TOMORROWLAND ONLINE STORE/STAFF STYLING
入社1年目の販売員には「メンター制度」があり、先輩スタッフが教育係としてつき、チェックリストに沿って基本的な業務や立ち居振る舞いを丁寧に指導してくれます。定期的な面談の機会もあり、わからないことや悩みがあっても安心して相談できる機会が設けられているのでとても心強いです。
また、研修制度も非常に充実しています。洋服のお直し講習やオケージョンアイテムの講習、アウターに特化した講習など、シーズン毎に主力商品を学べるプログラムがあり、実際の接客ですぐに活かせる内容ばかりです。こうした学びの積み重ねによって、お客様へのご提案に自信を持てるようになり、販売員として大きな成長を実感できています。
ビジネスシーンからプライベートまで、幅広いシーンで使える上質なアイテムを求めてご来店されるお客様が多くいらっしゃいます。カジュアルなアイテムでも、どこかきれいめな雰囲気を求めている方が多く、TOMORROWLANDのものづくりへのこだわりをしっかりと受け止めてくださっていると感じます。
若い世代のお客様には、CABaNのような感度の高いブランドも人気で、ギフトとしても喜ばれるアイテムも揃っています。また、結婚式や卒入学式といった特別なシーンに向けた装いを探しに来られる方も多く、幅広いニーズに対応できるブランドであることを実感しています。
TOMORROWLANDの商品は決して安価ではありませんが、だからこそお客様ご自身が納得し、心から満足できるお買い物になるよう、丁寧な提案や接客を心がけています。
一見すると高級感やラグジュアリーな雰囲気があり、少し入りづらさを感じる方もいるかもしれません。しかし実際の店内はとてもフレンドリーで親切なスタッフばかりで、コミュニケーションも活発です。ウィメンズ・メンズのどちらの商品も取り扱っているため、男性スタッフも在籍しており、新卒入社から20年以上勤めるベテランまで、幅広い年齢層のスタッフが活躍しています。スタッフ全員がお客様への思いやりやチームワークを大切にしており、日々気持ちよく働ける環境だと感じています。
特にイベント期間や店舗目標に向けたタイミングでは、スタッフ全員が自然と、「一つのチーム」として一体感を持って動ける雰囲気があり、この結束感もTOMORROWLANDで働く大きな魅力です。
今年2月、仙台パルコ店から横浜ルミネ店へ異動することになった時に、送り出してくれた仙台店の店長の言葉が今でも心に残っています。店長は、私の性格や特徴を私以上に理解してくださっていて、異動前にたくさんのアドバイスをくださいました。
地元を離れて関東の店舗で働く事に不安もありましたが、それ以上に「挑戦してみたい」という気持ちが大きく、さらに当時の店長の「大丈夫だよ!」という一言が、背中を押してくれました。あの言葉は今もお守りのように心に残っており、新しい環境に踏み出す勇気を与えてくれた大切なエピソードです。
仙台店に勤務していた頃、私の「スタッフスタイリング」の投稿を見て来店してくださったお客様がいらっしゃいました。その方は、投稿内で紹介していたアイテムを実際に購入してくださり、とても嬉しかったのを覚えています。
その後、横浜ルミネ店に異動してすぐの頃、旅行で横浜を訪れていたそのお客様が、偶然私を見かけて再びご来店くださいました。「あの時の仙台の店員さんですよね!」と声をかけていただき、さらにお買い物までしていただいて…。そのつながりがとてもありがたく、接客のやりがいを改めて感じた瞬間でした。
現在は接客に加えて、売場のレイアウトづくりにも携わっています。横浜ルミネ店に異動したタイミングで本格的に取り組み始めましたが、まだまだ学ぶことが多く自分の力不足を感じる場面も少なくありません。
お客様のお買い物する導線や、その時の売れ筋商品の把握、季節や気候に合わせた商品のアピールなど、日々試行錯誤しています。今後はさらに経験を積んで、ブランドの世界観や魅力をしっかりと伝えられる魅力的な売場づくりができるようになりたいです。商品をより良く見せるだけでなく、「この空間だからこそ伝わるTOMORROWLANDの魅力」を表現できるスタッフを目指しています。
TOMORROWLANDには、日々さまざまなニーズを持ったお客様が来店されます。その中で、お客様の好みや「こう着こなしたい」というご希望を、会話だけでなく仕草や表情からも読み取る力が少しずつ身についてきたと感じています。まだまだ研鑽は必要ですが、一人ひとりに寄り添ったご提案ができるようになったのは、大きな成長だと思っています。
また、横浜ルミネ店のマネージャーは、お店作りやスタッフとのコミュニケーションの取り方、アイテムの着こなしに至るまで、すべてがとにかくカッコよく、異動の際に「このマネージャーの下で働いてみたい!」と思わせてくれた憧れの存在です。仙台店とはお客様の層や店舗の規模が異なり戸惑うこともありますが、これからもお客様に心からご満足いただける接客を目指して日々成長していきたいと思います。
やはり根底には「ファッションや洋服が好き」という気持ちがあることが大切だと思います。そのうえで、お客様を思いやる気持ちやおもてなしの心を持ち、自分のセンスを一方的に押しつけるのではなく、「一緒に考える」スタンスで寄り添える方が、TOMORROWLANDに向いていると思います。
また、日々の業務を丁寧にコツコツと積み重ねられる方にも、きっとやりがいを感じてもらえる職場です。
TOMORROWLANDには、ものづくりへのこだわりやブランドの世界観をお客様に届ける一人として、自分らしく成長し続けられる環境があります。
妥協のない自社商品を、自信を持ってお客様にご提案できることはTOMORROWLANDで働く大きな魅力です。商品だけでなく、店舗の内装やディスプレイを含めた世界観もとても美しく、店舗ごとに個性が感じられるのも特徴です。ぜひ一度、お近くの店舗に足を運び、接客を体験してみてください。
王道のアイテムになりますが、MACPHEEの『ビンテージギャバジン ダブルブレストジャケット』はぜひ手に取っていただきたい一着です。TOMORROWLANDでは定番の紺ブレザーで、シャツやワンピースなどのフォーマルスタイルはもちろん、スカーフやデニムなど遊び心のあるアイテムとの組み合わせも楽しめる、汎用性の高いアイテムです。
私自身もTOMORROWLANDに転職後、契約社員から正社員への登用試験の際に、ワンピースとこのジャケットを組み合わせたスタイリングで臨みました。サイズ感やシルエットも非常に美しく、長く愛用できる一着だと思います。
TOMORROWLANDに転職する前から愛用している、水晶があしらわれたシルバーリングです。長年身に着け続けることで少しずつ風合いが変わってきており、その経年変化が自分自身の成長を映してくれているようで、特別な存在になっています。今も変わらず身に着けている、大切なアイテムです。
【取材後記】
飯塚さんは、年齢やライフスタイルの変化に合わせて新たな環境へ挑戦し、地元・宮城から関東へ拠点を移してキャリアを積み重ねてきました。TOMORROWLANDを選んだ理由の一つは、商品だけでなく内装や空間づくりにも細やかな美意識が息づいていること。そこには、年齢を重ねても長く店頭に立てる環境が整っていると感じたそうです。さらに、新卒入社から20年以上勤務するベテランスタッフまで幅広く在籍していることも、安心して長く働ける理由の一つであることが伺えました。
学生時代のアルバイトで抱いた“ファッションを通して人と関わるやりがい”を原点に、新しい環境でも挑戦を続ける飯塚さん。その姿勢からは、アパレル業界で長く働くためには、自分に合ったブランドを選び、ひとつひとつ丁寧にキャリアを積み重ねることの大切さが伝わってきました。今回の取材は、働く“場所”と“人”の選択が、キャリアの未来を大きく形づくるのだという気づきを与えてくれる時間となりました。